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青砥縞花紅彩画
24部分:浜松屋奥座敷の場その一
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 そして立つ。左手に顔を向けて名を呼ぶ。
赤星「南郷の兄貴、弁天」
二人「何っ」
 それを聞いてさらにギョッとする。駄右衛門と忠信はその前でニヤリと笑う。
南郷「(左手の入口の陰から)おう」
弁天「(同じく陰から)赤星、こっちは上手くいったぜ」
赤星「そうか」
 弁天小僧と南郷力丸が与九や丁稚、小僧達を縛り上げて出て来る。そして中に入って来る。
日本「店は完全に閉じたな」
南郷「へい」
弁天「錠を下ろして出入りも止めやした」
日本「そうか。それは何より」
幸兵「何と、盗人であったとは」
宗之「これは何ということ」
日本「驚いたか」
幸兵「如何にも。まさか玉島殿までそうであったとは」
日本「そういうことだ。ところでだ(ここで忠信に顔を向ける)」
忠信「はい、後は縛っている者をどうするかですな」
日本「うむ、とりあえず押し入れにでも放り込んでおけ」
忠信「わかりました。では連れて行こうぞ」
三人「おう」
 四人は与九達をそのまま左手へ連れて行く。そして暫く経ってまた出て来た。

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