第67話
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ルゴールは静かに呟き、ネメアスは上品に笑っていた。
「あはは………皆さんの協力がなければ、さすがに勝てなかったと思いますよ。」
「さすがに私とナユタの二人きりで4人同時相手は無理なの。」
一方ナユタは苦笑し、ノイはナユタの言葉に頷いた。
「じゃが、安心したわい。お前達の以前と変わらぬその絆………強さ………」
「しかも今回の件で本来出会うはずのなかった人達との絆もでき、それらもさらに強くなった………」
「これなら例えもう一度”彼女”と戦う事になっても大丈夫ですね。」
「…………小さき勇者よ………お前はあの時と違い………一人ではない。それを決して忘れるな………」
「はい!」
(一体誰の事を言っているんだろう………?)
4人の管理者たちの言葉を聞いて力強く頷いたナユタをノイは不思議そうな表情をして見つめていた。そして管理者達は光と共に消えようとした。
「あ…………」
「今回で本当のお別れ………ですね………」
それを見たノイは声を上げ、ナユタはわずかな悲しみを見せた表情で呟いた。
「悲しむでない。本来ならわしらとお前達はもう2度と会う事はなかった。」
「”影の王”によって用意されたあたし達だけど………それでもあなた達と再び会えて嬉しかったわよ!」
「ええ………それに元に戻ったノイとも再び会えましたしね。」
「悔いはない………」
「みんな……………」
4人の言葉を聞いたノイは一筋の涙を流して4人を見回した。
「さてと………消える前に…………最後にするべき事があるわ。」
「あの時と同じように我等に残る全ての力を授けよう………」
「”クロノブレード”を掲げるのじゃ、ナユタ。」
「はい。」
エリスレット、アルゴール、ギオの言葉を聞いたナユタは自分の剣―――クロノブレードを掲げた。それを見た管理者達はそれぞれ両手に光を放ってかざした!するとクロノブレードは輝き始めた!
「私達の力を増やした事により、その剣をさらに強化しました。今ならその剣に秘められた真の力―――星の力を引き出す事も可能です。」
「どうやったら真の力を引き出せるの?」
ネメアスの説明を聞いたノイは首を傾げて尋ねた。
「お前達の異界の仲間―――”星”を司る女神なら、例え異界の力でもその剣の真の力を引き出せるだろう………」
「”星”を司る女神って………もしかしてサティアさん!?」
「そういえば、自己紹介の時に言ってたな…………”オリンポスの星女神”て。」
ネメアスの説明を続けたアルゴールの話を聞いたエステルは驚き、ケビンは考え込んでいた。
「わかりました。最後までありがとうございます。」
「こんな形でもみんなにまた会えて
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