9章〜裏の試練〜 第66話
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「フッ………その代り、得難い経験をしたな。」
息を切らせながら言ったケビンの言葉を聞いたエステルは苦笑し、レンは小悪魔な笑みを浮かべ、レーヴェは口元に笑みを浮かべた。
「あはは………とりあえずここは安全地帯ですから少しだけ休憩しましょう。」
その様子をナユタは苦笑しながら提案し、ケビン達は少しの間休憩した後先を進んだ。すると巨大な広間に出た。
「えっ!?」
「前はこんな広い場所、なかったの〜!?」
広間に出たナユタは驚き、ノイは戸惑った。
「フフ…………それは私達が貴方達の最初の関門なのですから、これぐらいの広さは必要ですよ。」
その時、女性の声が聞こえて来た!
「!こ、この声ってまさか………!?」
「そ、そんな…………!」
声を聞いたナユタは驚き、ノイは叫んだ後声が聞こえた方向を仲間達と共に見た。するとそこには頭に2本の立派な角を生やし、尻尾があり座った状態で宙に浮いている少年、水精らしき姿で水着姿で蒼い外套を羽織った女性、木のような姿でぶあつい兜をかぶり、服を着た精霊らしき人物、そして蝶々のような羽を背中に付け、美しい容姿をしている女性がいた。
「み、みんな………!」
目の前にいる人物達を見たノイは驚きの声を上げた後、ナユタ達と共に近づいた。
「久しいの、2人とも。」
自分達に近づいて来たナユタとノイを見回した少年は老人が話すような口調で話しかけ
「フフ、まさかこんな形で貴方達と会えるなんてね♪」
水精のような姿をした女性は明るい表情を見せ
「2人とも元気そうだな。」
木の姿をした何かはくぐもった声を出し
「もう、貴方方と会う事はないと思っていましたが………フフ、まさかこんな特殊な状況でお会いできるとは思いませんでした。」
蝶々の羽がある女性は上品に笑いながら言った。
「ギオ、エリス、アルゴール、ネメアス…………!」
「皆さん、お久しぶりです。」
ノイは一人一人見回した後懐かしそうな表情をし、ナユタは軽く会釈をした。
「フフ………やっぱりノイはその口調よね。」
「うむ。前に会った時のノイだとどうしてもしっくり来なかったしの。」
水精のような姿をした女性―――エリスレットの言葉に少年―――ギオは頷き
「前に会った時………ああ、新しいノイの事ですね。」
「……まあ、あれはあれで新鮮だったがな。」
「フフ、そうですね。」
かつての事を思い出したナユタの言葉に木の姿をした何か―――アルゴールと蝶々の羽がある女性―――ネメアスはそれぞれかつての事を思い出していた。
「ホント、あの時は驚いたわよ〜。まさかアルゴールが突っ込みを入れるなんてね。」
「私
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