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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第21話
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調で呟いたシャロンの後に続くようにサラ教官は真剣な表情で呟き

「うわ〜……まさに完璧の布陣だね〜。」

「むしろやり過ぎ。」

ミリアムは呆けた表情で呟き、フィーはジト目で呟いた。



「……レン姫。先程陛下達がメンフィルでの保護を受け入れれば、我々にも恩恵があると仰っていましたが、あれはどういう意味でしょうか?」

するとその時クレア大尉が真剣な表情で尋ねた。

「ああ、その件ね。もしユーゲント皇帝夫妻がメンフィルの保護を受け入れれば、”紅き翼”のみんなにもそうだけど、正規軍にも無制限の補給の許可が下りる事になっているわ。」

「なっ!?む、”無制限”!?」

「し、信じられない……!」

レンの口から語られた驚愕の事実にレーグニッツ知事とアリサは声をあげ

「レン姫、どういったものを無制限に補給させてくれるんでしょうか?」

「そ、それに………もしかして補給をしたら、後で凄い高い利子がつくのではないんでしょうか………?」

ある事が気になったジョルジュとトワは不安そうな表情で尋ねた。



「補給をしていいのは食料に弾薬、武器、燃料、破損した兵器に必要な材料、その他もろもろ……まあ、さすがに戦車や機甲兵みたいな”兵器”はダメよ?勿論補給をしたら請求書も発行して渡すけど、支払はいつでもいい事になっている上、利子は0.1%もつかないから安心していいわよ。返済は1年――いえ、10年後でもいいし、何だったら100年だって待つわよ?パパ達”闇夜の眷属”は長生きだし。」

「ハハ………さすがに100年も借りる訳にはいかないよ。父上達を囮にする代償だけあって、私達にとっては魅力的過ぎる提案だね。―――ちなみに父上達はメンフィル領のどこに滞在する事になっているんだい?」

レンの話を聞いたオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた後すぐに表情を戻してレンを見つめた。

「今日制圧したバリアハートよ。あそこなら”元”アルバレア公爵家の城館があるから、皇帝夫妻が滞在するにはもってこいの場所だしね。加えてバリアハートと隣接している三つの領地の内、ケルディックはメンフィル領、レグラムは”アルノール家”に味方をしている数少ない帝国貴族である”アルゼイド家”の領地なんだから、安全度で言えばユミルの次くらいだと思うわよ。帝都・トリスタ方面から領邦軍が来る場合も考えられるけど……帝都・トリスタ方面からバリアハートに進撃するにはケルディック要塞を超えなければならないから、どっち道帝都・トリスタ方面からの進撃も”不可能”と言っても過言ではないわ。」

「………………」

「占領した領地で保護するとか、陛下達に対する嫌がらせだとしか思えねぇぞ。」

レンの説明を聞いたユーシスが複雑そうな表情で黙り込んでいる中、
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