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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第20話
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ま〜〜〜〜〜??」

「お兄様…………わたくし達を正妻にはしてくれないのでしょうか……?」

「……………………」

「う”…………」

「ハア…………自業自得ですよ……」

更に膨大な威圧を纏って微笑むアリサやエリス、不安そうな表情をしているセレーネ、無言でいながらも膨大な威圧を纏って自分を見つめるエリゼに見つめられたリィンは表情を青褪めさせて身体を震わせ、クレア大尉は呆れた表情で溜息を吐き、その様子を見ていたその場にいる全員は大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「ハア……お取り込み中悪いけど、少しいいかしら?”救済条約”以外にも”妥協案”があるから、それも今提示するから、それを聞いてから決めてくれないかしら。」

「え…………”妥協案”、ですか?」

するとその時呆れた表情をしたレンが制止し、レンの制止の声を聞いたアルフィン皇女は呆けた表情でレンを見つめた。

「エリゼお姉さん、ユーシスお兄さんとアルフィン皇女に例の”誓約書”を渡してあげて。」

「――かしこまりました。」

そしてエリゼはアルフィン皇女とユーシスにそれぞれ新たな書類を配った。



「これは…………”戦争回避条約”の”第6項”を必ず実行する事を約束させる”誓約書”か。―――今年度限りでトールズ士官学院を退学して、1年間帝都ミルスで領主の仕事に必要な最低限の知識を学んだ後クロイツェン州の臨時統括領主を務めるプリネ達の元でケルディックの”次期領主”として学び、プリネ達に合格をもらえれば、その時点からケルディックの領主を務めさせるとの内容だ。」

「わたくしは”戦争回避条約”の”第7項”と”救済条約”を必ず実行する事を約束させる内容の”誓約書”ですわ。内容はユーシスさんと同じで、今年度限りで女学院を退学し、メンフィル帝国領で過ごす事を誓約させる内容で、リィンさんに降嫁する時期は今から10年以内という指定がされていますわ。」

「なっ!?」

「そ、そんな……それじゃあユーシスが……」

「そ、それにアルフィンまで女学院を辞める事になるなんて……!」

「アルフィン………」

「「………………」」

ユーシスとアルフィン皇女の話を聞いたリィンは驚き、エリオットとセドリック皇太子は悲痛そうな表情をし、プリシラ皇妃は心配そうな表情をし、マキアスは辛そうな表情でユーシスを見つめ、ユーゲント三世は重々しい様子を纏って目を伏せて黙り込んでいた。



「レン姫、どうしてもこの案を呑まなければいけないのですか?トールズ士官学院は2年で卒業です。せめて後1年待つ事はできないのでしょうか?それにアルフィン殿下も一生をメンフィル帝国領で過ごすのですから、せめて卒業まで待って頂けないのでしょうか?」

その
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