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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第20話
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がら言ったルイーネの言葉にマルギレッタとリ・アネスは苦笑しながら答えた。



「レン姫、失礼ですが本当にこの条約内容をメンフィルは実行できるのでしょうか?100兆ミラのような大金、エレボニア帝国で言えば軽く見積もっても最低10年分の国家予算にはなりますが……」

レーグニッツ知事は戸惑いの表情でレンを見つめて問いかけた。

「うふふ、可能だから書いているのよ?現にさっきの話通り、遊撃士協会には既に100兆ミラを”寄付”したし、エレボニアにもいつでも渡せるように既に用意してあるわよ♪」

「なっ!?」

「さっきの二大国侵攻を黙秘する件か………!」

「……”契約金”を受け取った以上、本部は今回の件に関しては絶対に動かないでしょうね……」

レンの答えを聞いたレーグニッツ知事が驚いている中、トヴァルとサラ教官は厳しい表情で呟いた。

「確かにこの条約なら今すぐ実行できる容易な内容だが…………」

「一体何故この条約を考えたのだい?アルフィンとリィン君の子供やその子孫が持つエレボニア皇家の”皇位継承権”すらも捨てるなんて、正直メンフィルにとっては”利”はないに等しいと思うのだが。」

「………………」

一方アルゼイド子爵は探るような視線でレンを見つめ、オリヴァルト皇子は戸惑いの表情で尋ね、ユーゲント三世は警戒の表情でレンを見つめていた。そしてレンはメンフィルの”利”を説明した。



「なっ!?」

「レン姫!それはアルフィン皇女殿下を……エレボニア皇家であるアルノール家を最大限に侮辱する行為だと思われます!」

「―――正直、”人身売買”と言ってもおかしくないわね。というか実際にお金が絡んでいるから、言葉通りアルフィン皇女を”買い取っている”じゃない。まあ、”帝国の至宝”と称されている皇女に付ける値段としては相応しいかもしれないわね。」

「セリーヌ!」

「そ、そんな………幾ら何でも酷すぎます……っ!」

「だから相殺される条約内容が金銭が関わる内容が多いのですね………!」

「………………」

「姫様……」

説明を聞き終えたリィンは厳しい表情で声を上げ、ラウラは怒りの表情で反論し、セリーヌは目を細めた後呆れた表情で呟き、セリーヌの言葉を聞いたエマは声を上げ、セドリック皇太子は悲痛そうな表情をし、プリシラ皇妃は厳しい表情でレンを睨み、アルフィン皇女は複雑そうな表情で黙り込み、その様子をエリスは心配そうな表情で見つめていた。



「仕方ないでしょう?メンフィルの民達のエレボニア帝国に対する”怒り”を鎮めるにはエレボニア帝国を滅ぼすか、もしくはエレボニア帝国の”誇り”を最大限に汚すかのどっちかなのだから。ラウラお姉さんもさっき見たでしょう?メンフィルの民達の”
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