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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第20話
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協力者”が力を貸しているとは言え、ロイドお兄さん達―――”特務支援課”はまだはぐれた仲間全員と合流できていない上ヴァイスお兄さん達――――”六銃士”達も膠着状態にある状況…………対する”Z組”は仲間全員が揃って、レン達のおかげで”裏の協力者”達が半数以上いなくなった上、バリアハートとオルディスをレン達メンフィルが制圧した事によって貴族連合の勢力が低下したから今まで不利な戦いを強いられていた正規軍にとっても少しは改善される状況だと思われるから、状況としては互角(イーブン)―――いえ、下手をすればZ組やエレボニアの方が若干有利だと思うわよ?」

「それにクロスベルを覆う”結界”……あれを何とかしない限り、クロスベルに攻め入る事もできませんわ。」

「……少なくとも”結界”を解かない限り、我々は膠着状態と言ってもおかしくありません。」

レンの説明に続くようにマルギレッタ、リ・アネスはそれぞれ答え

「と言う事はクロスベルを覆う”結界”が消えた時が、クロスベル解放並びにクロスベル帝国建国が近いサインでもありますね……」

マルギレッタ達の説明を聞いたクレア大尉は真剣な表情で考え込んだ。



「先程”期間以内”と言っていたが、その”期間”はどのくらいになるんだ?」

その時トヴァルがレンに質問した。

「期間はクロスベル帝国建国後、メンフィルがクロスベルと共にエレボニアに侵攻するまで。―――つまり、”戦争回避条約”の最後の一文にあるタイムリミットまでがシグルーンお姉さんが”Z組”に協力する”期間”と思ってもらっていいわ。期間が過ぎたらシグルーンお姉さんは”Z組”から離れてリフィアお姉様達に合流する事になっているわ。」

「!それは…………」

レンの答えを聞いたリィンは仲間達と共に血相を変えた。



「……その”妥協案”を私達が呑めば、期間以内の間はメンフィルはエレボニアへの攻撃を中断するのだな?」

「ええ。それとオリヴァルト皇子達の行動を知ったパント卿から他の”妥協案”の提案があってね。その案を呑めば、ユーシスお兄さんとアルフィン皇女がわざわざその誓約書にサインしなくても、メンフィルはエレボニアへの侵略行為を中断するし、Z組もそうだけど正規軍もメンフィルから様々な恩恵を受けられるわ。」

ユーゲント三世の問いかけに答えたレンは静かな表情で答えた。
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