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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第19話
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おうとしているユーゲント三世の言葉を聞いたアリサは驚いた。



「フフッ、それを決めるのは”クロスベル”ですわよ?ルーレは将来”クロスベル領”になるのですから。”他国”の政治に口を出すのは”内政干渉”ですよ♪」

「……ッ……!」

「………………」

「陛下達の前でもうルーレが自分達の物だと堂々と言えるなんて、さすがは”鉄血宰相”を嵌めただけはあるわね………!」

「宰相閣下………」

ルイーネの答えを聞いたユーゲント三世は唇を噛みしめ、セドリック皇太子は辛そうな表情をし、サラ教官は厳しい表情でルイーネを睨み、レーグニッツ知事は複雑そうな表情をし

「で?そこで何でアリサとリィンが恋仲である事が関係してくるのよ?」

セリーヌは真剣な表情で続きを促した。



「クロスベル帝国建国並びに二大国侵攻の際に色々とお世話になる上、同盟も組んでいるメンフィルの貴族であり、メンフィル皇家からも厚い信頼を受けているエリゼさんのご家族の上将来はクロイツェン州全土の統括領主を務める事になるリィン君と恋仲の関係であり、将来は彼の妻の一人になる可能性が高いアリサさんの実家に、メンフィルにお世話になっている身としては惨い仕打ちをする訳にはいかないでしょう?」

「………………もし、俺とアリサが付き合っていなければ”ラインフォルトグループ”をどうするおつもりだったんですか?」

ルイーネの答えを聞いて複雑そうな表情をしていたリィンは尋ねた。

「そうね……その時は”ラインフォルトグループ”の兵器並びに武器の開発及び販売を禁じていたと思うわ。」

「ッ!!」

「ええっ!?」

「よりにもよって”ラインフォルトグループ”の一番の強みを禁じるなんてことをしたら……」

「と、倒産しちゃうよ……」

「……さすがに倒産はしないでしょうが、倒産を避ける為に多くの失業者を出す事になってしまいますわ。」

ルイーネの話を聞いたアリサは息を呑み、エリオットは驚き、ジョルジュは重々しい様子を纏い、トワは表情を青褪めさせ、トワの推測にシャロンは目を細めてルイーネを見つめながら答えた。



「だから言ってるじゃない。リィン君と恋仲でよかったわねって♪」

「こ、この女……!」

「サラさん、抑えて下さい。お気持ちはわかりますが……」

「貴女は一人の女性として恥ずかしくないのですか!?学生達の恋をも政治に利用するなんて……!」

「お母様……」

微笑みを浮かべるルイーネの答えを聞き、学生達の恋すらも利用するルイーネの性格の悪さに怒り心頭になったサラ教官の様子に気付いたクレア大尉はサラ教官を宥め、ルイーネを睨むプリシラ皇妃の言葉を聞いたアルフィン皇女は目を丸くした。

「フフッ、利用だ
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