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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第19話
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のようにクロスベル政府代表は『クロスベル市の市長』と『自治州議会の議長』です。これは自治州法で定められています。」

「!!…………なるほど。マクダエル議長は資産凍結の件に反対していた為、『クロスベル独立国』の宣言も含めて全て議長達の意見を無視して実行した為、ディーター・クロイス氏の行動はあくまでも”IBC総裁”としての”独断”だと言いたいのだね?」

「ええ。それどころかディーター・クロイスはマクダエル議長を含めたクロスベル政府の役人を”オルキスタワー”、”ミシュラム”にそれぞれ監禁し、その上犯罪も犯していない私達を不当に”逮捕”する為に国防軍を動かした挙句クロスベル市の民達を街から出さないように監禁して、まさに”クロスベルの独裁者”としてクロスベルを”支配”しています。数々の”犯罪行為”を命じたり実行した時点でディーター・クロイスはもはやただの”重犯罪者”です。重犯罪を犯せば政治家としての権限も消滅する……先程の自治州法も含めた私が口にした自治州法は、クロスベルが自治州として独立した当初に”宗主国”であるエレボニア帝国とカルバード共和国によって決められた自治州法である事をエレボニア皇家の方々は当然ご存知ですよね?」

「そ、それは…………」

「………………」

「………くっ………」

「陛下……」

「ディーター・クロイスに全てを押し付けるつもりか…………」

オリヴァルト皇子の話の後に答えたルイーネはユーゲント三世達に視線を向けて問いかけ、ルイーネの正論に対して反論ができないセドリック皇太子とアルフィン皇女は辛そうな表情をし、唇を噛みしめて無念そうな様子で身体を震わせているユーゲント三世をプリシラ皇妃は心配そうな表情で見つめ、アルゼイド子爵は厳しい表情をした。



「―――なお、ディーター・クロイス並びにマリアベル・クロイスはクロスベル帝国建国の際もしくは、建国後に”処刑”される事になっています。」

「な……っ!?」

「”処刑”ですって!?」

「一体何故……」

「……資産凍結や独立国の宣言等を”独断”で行ったにしても、さすがに処刑はやりすぎだと思うんだけど。」

マルギレッタの説明を聞いたラウラは驚き、サラ教官は厳しい表情をし、エマは不安そうな表情をし、セリーヌは目を細めた。



「”クロイス家”はかの”D∴G教団”という非道な集団の黒幕。そのような集団の黒幕ならば処刑も当然かと思われますが。」

「!!」

「チッ、よりにもよってその件を持ってくるのか……!」

「”D∴G教団”ですって!?」

「ほえっ!?じゃあ、”教団”の大元の資金源ってIBC――――クロイス家だったの!?」

「”D∴G教団”……確か空の女神(エイドス)を否定する集団で、レン姫
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