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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第18話
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オリヴァルト皇子は厳しい表情で尋ねた。

「IBCが実行した例の資産凍結の件があるでしょう?その時にリベールも経済恐慌が起こりかかっていてね。そこに同盟国であるレン達―――メンフィル帝国が救いの手を差し伸べたのよ。」

「まさか援助した事を盾にリベールに承認させたのですか?」

レンの説明を聞いたアルゼイド子爵は真剣な表情で尋ね

「それだけではありませんわ。―――メンフィルがリベールに対して”謝罪金”として長期間メンフィルの税金の一部―――それもリベールにとっては20倍以上にあたる1年の国家予算を支払う事に加え、メンフィルとクロスベルが二大国との戦争によって得た領地の一部をリベールに贈与するという内容があった事が一番の理由だと思われますわ。」

「なっ!?」

「ふ、普通に考えてもありえませんわ、そのような滅茶苦茶な内容の契約は……!」

「だけどその滅茶苦茶が通じるのがメンフィル………」

「クッ……まさか我らの知らぬ所でそのような事が起こっていたとは……!」

ルイーネの答えを聞いたクレア大尉は厳しい表情で声を上げ、信じられない表情をしているセレーネの言葉にフィーは真剣な表情で答え、ラウラは唇を噛みしめた。



「なるほどね……リベールにとっては良い事ずくめだから、その件を知ったら確実にリベール政府の役人たちは全員賛成すると確信している上リベールのデメリットはないから反対する理由も見当たらない為、アリシア女王陛下達も仕方なく認めたと言う事か…………」

「………それにリベール王国は”百日戦役”の件で、エレボニア帝国に対して色々と思う所があったからかもしれませんわね……………」

「……………………これもエレボニアの”因果応報”という事であろうな……”百日戦役”終結時にリベールに謝罪と賠償をしなかった”報い”がここで返ってくるとはな……こんな事になるのであれば、エレボニアの社会的立場を失ってでも”ハーメルの悲劇”を公表し、リベールに謝罪と賠償をするべきだった……!」

「あなた…………」

「父上……」

オリヴァルト皇子は重々しい様子を纏って身体を震わせながら後悔し始め、アルフィン皇女は辛そうな表情で呟き、肩を落として後悔している様子のユーゲント三世をプリシラ皇妃とセドリック皇太子は心配そうな表情で見つめた。



「―――それと。遊撃士協会もメンフィル、クロスベルによる二大国侵攻については黙認するとの事です。」

「何だとっ!?」

「ゆ、遊撃士協会まで……!」

「一体どうやって遊撃士協会を黙らせたのよ!?」

エリゼの話を聞いたトヴァルは声を上げ、エリオットは表情を青褪めさせ、サラ教官は厳しい表情で尋ねた。

「―――レマン自治州にある遊撃士協会の本部に
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