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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第17話
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…………」

ユーゲント三世達の宣言を聞いたリィンとエリスは辛そうな表情をし、ユーシスは唇を噛みしめて身体を震わせ、アルゼイド子爵は重々しい様子を纏って黙り込み、レーグニッツ知事は不安そうな表情で顔を俯かせ、不安そうな表情をしているアリサをシャロンは心配そうな表情で見つめた。



「―――で、皇族達が”戦争回避条約”を呑む事を約束するから、戦争は止めてくれって言いたいんでしょう?言っておくけど、それは無理な相談よ。」

「そ、そんな……!何故ですか!?」

「……皇族の方達が約束をしたのに、何故戦争を止めないのですか?」

しかしレンの口から出た非情な答えを聞いたセレーネは悲痛そうな表情をし、ガイウスは真剣な表情で尋ねた。

「―――”戦争回避条約”の最後の一文を読んでください。」

「”最後の一文”……?」

エリゼの指摘を聞いたジョルジュは不思議そうな表情をして仲間達と共に書類を読み直した。

「えっと……『以上の内最低二つを即実行後、メンフィル帝国が定めた期間以内に内戦を終結させて残りの全てを実行するのならば、メンフィル帝国はエレボニア帝国に対する侵略行為を中止し、和解にも応じる』…………あ。も、もしかして……!」

「今この場でこの条約の中から最低二つを実行しなければならないのですか!?」

文章を読み直してある事に気付いたトワは表情を青褪めさせ、クレア大尉は厳しい表情で尋ねた。



「そ、そんな………どれも無理だよ………」

そして表情を青褪めさせて書類を読んでいるエリオットが呟いたその時

「―――いや、少なくても”一つ”は確実に実行できる。」

ユーシスが静かな表情で申し出た。



「ユーシス!?お前、まさか……!」

「ユーシス様自身を指名した”第6項”を実行するおつもりですか……」

ユーシスの申し出を聞いてすぐに察したリィンは血相を変え、シャロンは複雑そうな表情をし

「でしたらわたくしも今すぐわたくし自身を指し示した”第7項”を実行致します!それならば、二つを実行した事になりますわよね!?Z組の”後ろ盾”ならばセドリックがまだいますから、わたくしがいなくても問題ないはずです!」

「姫様…………」

「ア、アルフィン!?本気なの!?」

アルフィン皇女の申し出を聞いたエリスは心配そうな表情でアルフィン皇女を見つめ、セドリック皇太子は驚き

「二人とも待ってくれ。その前にレン姫に一つ聞きたい事がある。」

オリヴァルト皇子は二人を制した後レンを見つめた。



「何かしら?」

「仮に今すぐこの場で二つを実行したとしても、この『メンフィル帝国が定めた期間以内に内戦を終結させて』とあるが、この”期間”はどのくらいにな
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