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青砥縞花紅彩画
21部分:雪の下浜松屋の場その六
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て来るかすり取り、板子一枚その下は地獄と呼ぶ暗闇も、明るくなって度胸が座り、艪を押しがりやぶったくり、舟足重き刑状に、機能は東、今日は西、居所定めぬ南郷力丸、面を見知ってもらいやしょう」
  それを聞いた日本駄右衛門さては、という顔で。
日本「では今世間を騒がせる日本駄右衛門とその配下の者達か」
二人「(ニヤリと笑い)その通り」
弁天「まずは頭の日本駄右衛門に」
 駄右衛門がびしっと格好をつける。
弁天「右腕の忠信利平」
 ここで忠信がきっという顔をする。
弁天「そして左は南郷力丸」
 南郷がニヤリ、と笑う。
弁天「そして赤星十三郎」
 赤星がバッ、と弁天を見やる。
弁天「わっちゃあほんの頭数さ」
 そして不敵な笑みを作る。それを受けた駄右衛門は思わず唸る演技をする。
日本「むむむ、あの五人男のうち二人まで来るとは」
忠信「後の三人も何処にいるかわからぬぞ」
赤星「全くです。これは一大事」
 ここで三人も見合ってニヤリと笑う。
南郷「こうなっちゃあ仕方がねえ。これはここに」
 今しがた受け取った百両を取り出す。そしてそれを幸兵に投げ渡す。

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