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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic2チーム海鳴〜Prologue for Episode W vol.2〜
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そうか、もうそんなに一緒の空を飛んでいないのか」
エントランスのトランスポーターへと向かう道中でそんな会話をルシルと交わす。ルシルがそう思えてしまうほどに、私たちが同じ空を飛ぶ機会がなくなっていた、ということだ。でもだからこそ、今日みたいに一緒に飛べることが親友として嬉しい。
「みんな、帰って来たら同窓会パーティだからね! 美味しいご飯を作って待ってるから!」
「まぁそういうわけだ。だからみんな、何事にも油断なく、無事に戻って来い」
クロノとエイミィに見送られながら私たちチーム海鳴は、任務地である第162観測指定世界へと転移した。そこは一面が殺風景な荒野で、緑らしい緑は見えない。とにかく最初の目的地の観測基地を目指して空を翔ける。そして2班に分かれるためのジャンケンをするんだけど・・・
「だぁー! ルシルと違う班かぁー!」
ルシルと違う班になっちゃったことで、シャルがバレルロールしながら頭を抱える。決まったチーム分けは、私、シャル、すずか、はやてとリイン、シグナム、ザフィーラ。アリシア、なのは、アリサ、ルシル、ヴィータとアイリ、シャマル、となった。
「わたしも違うし、今回は運が悪かったって話やよ、シャルちゃん」
「はやて・・・。うん、そうだね。ルシルも最近は特捜課にも顔を出してくれるようになったし、今日はみんなに譲ってあげよう」
「何よルシル。あんた、特捜課の仕事もまた始めたの? シャルもそうだけどぶっ倒れやしないか心配するわよ」
「ん? あぁ、内務調査部の仕事も安定し始めたからな。手が空いた時には顔を出すようにしているんだ」
「でもその分、疲労度の上がり方が大きくなったから、体調を崩さないように気を付けてね、ルシル君」
「大丈夫だよシャマル! ルシルの体調は、この本妻たるアイリがちゃ〜んと毎日見てるんだからね♪」
「「本妻・・・?」」
「そうだよ。だって毎日おはようもおやすみもするし、一緒にご飯食べるし、家事も分担し合うし、まるで夫婦!」
小学6年生くらいにまで身長が高くなっているアイリ(本来の大きさはリインと同じ30cmほどだけど)が朱に染めた頬に両手を添えて、まるではやてとシャルを煽るかのような流し目で2人を見た。アイリも何気にルシル争奪戦に参加しちゃっているんだよね。しかもアプローチのレベルはシャル並に激しい。
「モテモテで羨ましいですな〜」
「そうですな〜」
アリシアとアリサが口に手を添えてニヤニヤとイタズラッ子っぽい笑みを浮かべる。2人もルシルとは本当に久しぶりだから、今までの分で溜まったイタズラ心のようなものを吐き出し始める。眉がピクっと動いたルシルが「アリサ姐さん」ボソッと呟いた。
「んな・・・!」
「アリシアさん。年上と思
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