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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第15話
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は考え込み、ある事に気付いたアリサは目を見開き、シャロンは静かな表情で呟いた。
「そう言う事。護衛対象であるプリネお姉様も今年度限りでトールズ士官学院を退学するんだから、プリネお姉様を護る為に留学させていた護衛も退学させて当然でしょう?」
「プ、プリネも退学するだって!?」
「……理由は何?」
レンの話を聞いたマキアスは驚き、フィーは真剣な表情で尋ねたその時
「…………戦争状態にまで陥ってしまったエレボニア帝国に自国の皇女を留学させてまで友好を結ぶ必要が無くなった……―――そう言う事かい?」
オリヴァルト皇子が真剣な表情でレンを見つめた。
「ええ。それと当然だけどツーヤにエヴリーヌお姉様、レーヴェや”臨時”で吹奏楽部の指南役をやっていたアムドシアスもみんな今年度限りでトールズ士官学院を去る事になっているから。」
「そ、そんな…………」
「……リィンさんの件同様、護衛対象であるプリネ姫が学院を去ればルクセンベール卿達も学院を去るのが当然という事でしょうね……」
「……………っ!」
レンの答えを聞いたセレーネは暗い表情をし、クレア大尉は複雑そうな表情で呟き、サラ教官は唇を噛みしめてレンを睨んだ。
「リィンさん。わかっているとは思いますが今年度限りでトールズ士官学院を退学し、クロイツェン州全土の統括領主として……そしてシュバルツァー家の跡取りとしてプリネ姫達の許で学ぶ事……これはメンフィル帝国軍―――いえ、”メンフィル帝国自身の命令”です。拒否権はない事はおわかりですね?」
「………………はい………………」
「リィン………………」
シグルーンに言われて辛そうな表情で頷くリィンの様子をアリサは悲しそうな表情で見つめた。
「ちなみにもう気付いていると思うけど、トールズ士官学院退学後はメンフィル軍からは除隊する事になるから、そのあたりの手続きはレン達が全部しておくわ。」
「……わかりました…………わざわざ俺の為に手間を取らせてしまい、申し訳ありません…………」
「うふふ、リィンお兄さんにはシュバルツァー家の跡取り兼クロイツェン州の統括領主として早く成長してもらって、臨時統括領主であるレン達を一日でも早くお役御免にしてもらう為にも、そのくらいの事はしてあげるわよ♪」
暗い表情をしているリィンの言葉を聞いたレンは微笑みながら答え
「リィンは”ヴァリマール”を所有しているのに、よく手放す気になったわね?」
「セリーヌ!」
セリーヌの指摘を聞いたエマは声を上げた。
「”ヴァリマール”……ああ、”灰の騎神”だったかしら?確かに機甲兵とは比べ物にならないスペックでパテル=マテルと同等……いえ、下手したらそれ以上と思
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