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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第14話
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レーネは表情を青褪めさせた。
「レ、レン姫……今のは一体……?”竜”の姿をしていましたが、あれもメンフィルの兵器なのでしょうか……?
表情を青褪めさせて身体を震わせていたクレア大尉はレンに問いかけた。
「―――”歪竜”。魔術の合成儀式によって誕生した究極の”
合成魔獣
(
キメラ
)
”よ。」
「”
合成魔獣
(
キメラ
)
”ですって!?それも”竜”の”
合成魔獣
(
キメラ
)
”を創るなんて……!」
「そ、そんな……幾ら魔物とは言え、命を弄ぶその技術は人が決して手を出してはいけない”禁忌”の一つですよ!?」
レンの説明を聞いたセリーヌとエマはそれぞれ血相を変えて声をあげ
「貴女方の世界はそうかもしれませんが、我々の世界――――”ディル=リフィーナ”では”禁忌”でない所か、強力な戦力を生み出す技術として世界各国でも使われている技術なのですわ。」
シグルーンは静かな表情で答えた。
「メンフィル軍に所属していた頃確かにメンフィル軍が”
合成魔獣
(
キメラ
)
”を保有している噂は聞いた事はあるけど、まさかあれ程の存在がいたなんて……!」
「そんなものまでわざわざ異世界から引っ張り出して今回の戦争に投入するとか、メンフィルはエレボニアをゼムリア大陸から”消滅”させるつもりか!?」
「……メンフィル帝国は本当にエレボニア帝国と和解するつもりはあるのでしょうか?」
リィンは信じられない表情で声をあげ、トヴァルは厳しい表情でレン達を睨み、アルゼイド子爵は真剣な表情でレンを見つめて問いかけ
「ハハ……”グロリアス”も真っ青な威力だったね……ちなみにその”歪竜”とやらは一体だけかい?」
疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子は真剣な表情になってレンに問いかけた。
「うふふ、残念ながら一体だけじゃないわよ。――――現時点では10体投入されていて、エレボニアに隣接している各メンフィル帝国領に待機しているわ。」
「あ、あんなとんでもない存在が10体もいるなんて……!」
「相対すれば間違いなく”全滅”し、周辺の被害も凄まじい事になるでしょうね。しかも飛行型ですから、戦車を主体としている正規軍もそうですが機甲兵を主体としている領邦軍では一体の撃破すらも厳しいでしょうね。」
「そ、それに……あの竜に加えて”貴族連合”の旗艦をも超える戦艦の部隊もいるんだから、絶対勝てないよ……!」
「しかも”現時点では”という事は、あの”竜”を量産する方法があるんだろうね……」
レンの話を聞いたアリサは信じられない表情をし、シャロンは真剣な表情で考え込み、トワは表情を青褪めさせ、ジョルジュは重々しい様子を纏って呟いた。
「こ、これがメンフィル帝国の”本気”……!」
「そ、そんな…
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