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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第12話
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出されて本当によかったです……」
「……ご無事で何よりです、兄様。」
エリスは嬉しそうな表情でリィンとアルフィン皇女を見つめ、エリゼは静かな表情で会釈した。
「エリス!?」
「エリスお姉様……!それにエリゼお姉様も……!」
二人の登場にアルフィン皇女は目を見開き、セレーネは明るい表情をし
「兄様……!」
「エリス……!」
互いにかけよった二人は互いを抱きしめ合った。
「……グス……兄様……兄様……!」
「……すまない。俺自身の力で助けることができなかった……俺に力が足りなかったばかりに…………」
「いいえ……いいえ……こうしてまた会えただけでそれだけで十分ですから……それにわたし……今まで兄様に酷いことを……」
リィンの言葉に首を横に振って答えたエリスはリィンを見つめた。
「……わかってる。もう何も言わなくていい……とにかく良かった……こうしてお前を抱きしめられて。エリゼ、エリスを助けてくれて本当にありがとう……」
「―――いえ。私はエリスの姉として当然の事をしたまでです。礼を言うべき相手はエリス救出の為に動いてくれたリフィア殿下を含めたメンフィル帝国の多くの人々です。」
リィンに視線を向けられたエリゼは静かな表情で答えた。一方その様子をアリサ達は冷や汗をかいて見守っていた。
「ハッハッハッ!早速見せつけられちゃったねぇ♪」
「グス……まったくもう……」
「シスコン極まれりだね。」
「ふふ……微笑ましいわね。」
「えへへ……でもよかった。」
「ああ……」
「フフッ、わたくしはちょっと羨ましいですわ……」
「はは……本当に良かったな。」
「はい……本当に……グス……」
オリヴァルト皇子達と共に微笑ましそうに見守っていたアルフィン皇女はエリスに近づいた。
「姫様……姫様もご無事で何よりです。」
「……っ!」
エリスに微笑まれたアルフィン皇女は辛そうな表情でエリスを抱きしめた。
「ごめんなさい!わたくしがユミルに滞在しなければ、ユミルの人々やおじさま達が傷つけられ、貴女が囚われる事もなかったのに……!」
「姫様…………―――お気遣いありがとうございます。ですが私や父様達はユミルの件は決して姫様の責任ではないと思っている……―――それだけは偽り無き私達の想いです。」
「エリス……!」
自分を慰めるエリスの優しさに心を打たれたアルフィン皇女は涙を流してエリスを抱きしめ続けた。
「うふふ、感動の再会も終わった事だし、そろそろ”本題”に入ってもいいかしら、ユーゲント・ライゼ・アルノール皇帝?」
アルフィン皇女が落ち着いた後席に戻るとレンは意
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