暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1347話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
グはブレイズ・ルミナスというバリアを生み出す事も出来るし、燃費の面もフロートユニットより向上している。そして何より、刃状のエネルギーを飛ばす事によって非常に高い攻撃手段ともなる。
 エナジーウィングがどれだけ有益なシステムなのかというのは、それこそニーズヘッグに搭載されてデータ取りが済んだ後でもそのまま使い続けており、シャドウミラーで使用している機体のほぼ全てに導入されている事からも理解出来るだろう。
 更に、今回技術班が開発したファブニールでもエナジーウィングは採用されている。

「特にマードックや葉加瀬なんかは、技術班に付いてこれるようになるまで相当の年数が掛かったもの」
「つまり?」

 そんな俺の言葉に、レモンは紅茶のカップをテーブルに戻してから口を開く。

「つまり、スタートの位置が0であっても1であっても、100の位置にいる私達に取ってはそう大して違わないという事よ。それこそ、1が10であってもね。いえ、寧ろいらない先入観とかがないぶん、英才教育的な面で見れば寧ろ0からの方が技術班としては教え甲斐があるわ」
「……なるほど。それでエルフか」

 科学技術を使うだけならまだしも、技術班に入るとなると0どころか-1だったりしそうな気がするが、その辺はレモンにとっては許容範囲内なんだろう。

「そう。勿論それ以外にもエルフを技術班に迎える理由は幾つかあるわ。まず最大の理由としては、エルフ達はアクセルを崇拝している以上、余程の事がない限り裏切らないでしょうし」

 それは事実だ。
 俺自身崇められているというのは好まないんだが、それでもエルフ達が混沌精霊である俺を崇めるというのを禁止はしていない。
 人前で恭しくせず、内心で思っているだけであれば問題ないという判断だからだ。
 確かにレモンの言う通り、エルフ達が俺を裏切るというような真似は余程の事がない限りはしないだろう。

「シャドウミラーの技術班として、それは大きいわ。マリュー、ロイド、セシル、葉加瀬、マードックのように今のところ外部から来た人はシャドウミラーを裏切るような人はいない。皆がシャドウミラーに骨を埋めるつもりになっているし。……まぁ、不老なんだから基本的に死ぬことはないんだけど。とにかく、これから先も技術班に入る人がそうだとは限らない」
「うん? マードックはいつかオーブに戻るとか前に何かで聞いたような覚えがあるんだが、違うのか?」
「最初はそのつもりだったみたいだけど、長年シャドウミラーにいて、完全に技術班に感化されてるみたいよ。まぁ、未だにあのノリに付いていけない時とかはあるようだけど」

 その言葉に少し驚くが、確かにシャドウミラーの技術班というのは研究者や技術者としてはこれ以上ない程に最高の環境なのだ。
 一度上の生活を知ったら、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ