第65話(8章終了)
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今でも感謝しております、リフィア殿下。」
「うむ。礼はプリネを幸せにする事。………それだけだ。だから、プリネの為にも………そして自分の為にも精進するのだぞ?」
「ハッ。」
リフィアの言葉を聞いて会釈をしたレーヴェは自分を見つめている視線―――シルフィアに気付いた。
「………貴女がかの”メンフィルの守護神”ですか……話を聞き、お会いしたいとは思っていましたが、まさかこんな形で会う事になるとは思いませんでした。…………時間のある時でいいので、手合わせをお願いしてもよろしいでしょうか?(なんだ………?この雰囲気………どこかで感じた事があるぞ………?)」
「………ええ。いつでも構いませんよ。」
シルフィアの返事を聞いたレーヴェはセリカに視線を向けた。
「………噂の”神殺し”………まさかこんな形で会う事になるとはな。」
「……………………」
「イーリッシュよりお前の事は聞いていた。今では伝説と化されている”飛燕剣”………どのような剣技なのか、楽しみにしている。」
「え………」
「………イーリッシュだと?何故、奴を知っている。」
レーヴェの言葉を聞いたエクリアは驚き、セリカは眉を顰めて尋ねた。
「………”闇の訓練所”。そこに武者修行をしている彼が来て、機会があって彼に異世界の剣技―――”風鎌剣”を教授して貰った際、貴方の事を聞いていた。………一人の剣士として自分が超えるべき存在だと。」
「………妻がいるのに、何をやっているのだ、奴は………」
(フン、相変わらず家庭を顧みない奴だの。)
「ターナさん、寂しくしていないでしょうか?」
「う〜。心配です〜。」
「女として、彼女が可哀想に思ってくるわ………」
レーヴェの話を聞いたセリカとハイシェラは呆れ、シュリやサリアは心配そうな表情をし、マリーニャは溜息を吐いた。そしてレーヴェは最後にリースに視線を向けた。
「リース・アルジェント………まさかルフィナ・アルジェントの妹とこんな形で邂逅する事になるとはな。」
「………偽物の貴方――黒騎士は姉様を知っている口ぶりをしていましたが、生前の姉様に会った事があるのですか?」
「ああ。数年ほど前にある一件でやり合った事がある。その時は見事に出し抜かれた。」
「レーヴェを出し抜くなんて………」
「リースさんのお姉さんって、凄かったんだね〜!」
「………………」
レーヴェの話を聞いたヨシュアは驚き、ミントは顔を輝かせ、リースは黙り込んでいた。
「ハハ………”剣帝”の力………期待させてもらうで。」
「もう、俺は”剣帝”ではなく、唯一人の女を護る戦士なのだがな………まあいい。元の世界に帰還する為に、俺も力を貸そう。」
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