第65話(8章終了)
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える事になるとはね。ようやく彼の本当の実力を知れる時が来たな。」
リシャールは口元に笑みを見つめながら見つめた。
(”女神の友”…………………まさか………………貴女なの…………?)
一方フィーナは探索から戻ってきたアドルから聞いた自分達の”試練”の”守護者”の思い当る人物を思い出して、信じられない表情で考え込み
「”星の座する処”……………ノイ、これって………」
「うん………多分、あそこなの………」
ケビン達から自分達の試練の場所の事を教えられたナユタとノイはそれぞれ真剣な表情で考え込んでいた。そして光は消え、そこには地面に膝をつき、ツーヤと同じメンフィル帝国親衛隊員の服を着て、メンフィル帝国の紋章が刻み込まれてある漆黒の外套を羽織ったレーヴェが現れた!
「クッ………閃光弾か………!?下がれ、カリン!」
地面に膝をついていたレーヴェはすぐに立ち上がって、一端下がって武器を構えたが
「なっ…………」
目の前にいる人物達―――ケビン達に気付いて驚いた。
「フフ………ようやく会えたわね、レーヴェ。」
「久しぶり、レーヴェ。」
「………無事だったか、カリン。それにヨシュアまで何故……?他にも見覚えのある者達もいるようだが一体何が起こった………?」
プリネとヨシュアに話しかけられたレーヴェはケビン達を見回して戸惑っていた。そしてケビン達はレーヴェに状況を説明し、初対面の者達は自己紹介をし合った。
「……………なるほどな。まさかリベル=アークに”輝く環”の他にもそのようなアーティファクトがあるとはな………」
説明を聞き終えたレーヴェは真剣な表情で考え込んだ。
「その様子からすると、”教授”達も知らんかったようやな?」
「ああ。………最も”盟主”はどこまで知っているかわからんがな…………」
ケビンに尋ねられたレーヴェは頷いた。
「”結社”の”盟主”………確かレーヴェが持っている”外の理”で作られたって言う剣をくれた人よね?剣を受け取ったレーヴェも知らないの?」
「………ああ。この剣を俺に授けた時も姿を見せず、光を放って授けたしな。」
「………得体の知れない相手だな。」
「………………………」
エステルに尋ねられ、答えたレーヴェの言葉を聞いたミュラーは静かに呟き、シルフィアは目を閉じて黙り込んでいた。
「それにしてもレーヴェ、随分服装が変わったわね〜。その姿、まるでユリアさんやミュラーさんみたいな”騎士”じゃない。」
「………みたいではなく、本物だ。これでもカリン―――メンフィル皇女プリネの護衛騎士見習いであり、親衛隊員の一人だ。」
エステルの言葉を聞いたレーヴェは溜息を吐いて静かに呟いた。
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