第62話
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けれど。運命もたまには粋な計らいをするものね。
「ヴァルター………」
「クク、相変わらず妙な場所で会うじゃねえか。どうやら爺の所に行く前にお前と存分にやりあえそうだな。」
真剣な表情で自分を見つめているジンにヴァルターは好戦的な笑みを浮かべた。
「ふう…………どうやら問答無用みたいやな。言うても無駄やろうけどせいぜいお手柔らかに頼むわ。」
一方ケビンは疲れた表情で溜息を吐いたが
「クク…………ふざけるのはそこまでだ。とっくにネタは上がってんだよ。この三味線野郎が。」
「……………………」
ヴァルターの言葉を聞き、真剣な表情でヴァルター達を見つめた。
「”外法狩り”………噂程度には知っていたが。まさか、あの”白面”を滅するほどの腕だったとはな。」
「フフ………見事、欺いてくれたものね。正直、教授の仇を討つつもりは毛頭ないけれど…………」
一方ブルブランとルシオラはそれぞれケビンに言った後
「欺いてくれた借りは敬意とともに返すというのが我等の流儀というもの。」
「ククク………てめぇの本性、見せてもらうぜ。」
ヴァルターと共にそれぞれの武器を構えた!
「ふぅ………やれやれ。しかしまあ、あんたたちなら遠慮する必要はなさそうや。―――あんたらのことをまとめて”外法”と認定する。お望み通り………徹底的に狩らせてもらうわ。」
一方ケビンは溜息を吐いた後、冷酷な笑みを浮かべて武器を構えた!
「ハハ、これはいい!どうやら我等と同じく期待通りの化物のようだな。」
「漆黒の小僧………てめぇも本気を出せよ?腑抜けた調子でいたら問答無用で喰い千切るからな。」
「…………無用な心配だ。ここに乗り込んだ時点で僕の覚悟は固まっている。」
ヴァルターの言葉を聞いたヨシュアは苦笑しながら答えた後
「あなたたちの先にいる『彼』の前に立つ為にも…………全力で挑ませてもらおう!」
武器を構えて決意の表情で叫んだ!
「ふふ…………どうやら最高の舞台が整ってくれたみたいね。」
「ああ………ゾクゾクしてくるぜ。」
「それでは始めるとしようか…………夢幻にいて無限!永劫に果てる事なき至高の謝肉祭を!」
そしてケビンとヨシュアはブルブランに、ジンはヴァルターに、シェラザードはルシオラに向かった!
こうしてケビン達は”執行者”達との戦闘を開始した………!
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