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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第60話
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。クク………どうやらつくづくお前は”風”に縁があるな、セリカ。)

「……………………」

一方ハイシェラは不敵な笑みを浮かべ、セリカは黙り込んでいた。



「フフ……”輝く環”を巡る試験は全て終わったかと思ったが………まさかこのような事態が起こり得てしまうとはな。おそらくレグナートですら予見していなかったはず………ケビン神父、騎士団の方はどうなんだ?」

「いえ…………オレらも全く同じですわ。もっとも封聖省のお偉方がどこまで知っとったのかはわからへんですけど。」

「ふむ、そうか。まあいい、今はその事を詮議しても仕方あるまい。」

ケビンの言葉にカシウスは溜息を吐いて頷いた後、棒を構え、カシウスに続くようにアリオスも長刀を構えた!

「さて、早速だが俺達が第3の”守護者”にあたる。ここで俺達を倒さなくては道は永遠に閉ざされたまま………その事は理解できているな?」

「ええ………すでに我々は覚悟を決めてこの場に臨んでいます。」

カシウスに尋ねられたリシャールは頷いた後、仲間達と共に武器を構えた!

「この手で未練を払い、先に進む為にも………全身全霊を賭けて挑ませて頂く所存です。」

「そうか……………」

リシャールの言葉にカシウスは静かに頷いた後、エステルに視線を向けた。

「しかし………旅先のお前達まで巻き込まれているとはな。手紙は読んでいるが元気でやっているか?」

「うん……ヨシュアとミント共々ね。父さんこそ………元気みたいで安心したわ。」

「ふふ、まだまだ若い者には負けんさ。今日は良い機会だ。修行の成果を見せてもらうぞ。」

「うん………!」

カシウスの言葉にエステルは力強く頷いた。

「そういえば、手紙にあったがアリオス。お前、エステルにお前の剣技を教えたそうだな?」

「ええ………かなりの筋の持ち主です。さすがはカシウスさんの血を引いているだけはあります。………いずれこの私も抜かれると思います。」

「あ、あはは………それはさすがに言い過ぎですよ〜。」

アリオスの言葉を聞いたエステルは苦笑したが

「ハッハッハ!どうやらちゃんと自分の事はわかっているようだな?なんだったら、俺も教えてやってもいいぞ?」

「………絶対からかわれそうだから、やだ。」

からかっている様子のカシウスを見て、ジト目になって言った。



「フフ………それにしてもまさか話にあった貴方と戦う事になるとは思いませんでしたよ。貴方と手合わせする事………楽しみにしていましたよ。確か………セリカさんでしたかな?」

(ほう………あの男がエステル嬢ちゃんの父親か。………ハハハハハハハッ!なんという闘気!!隣にいる男も悪くない。………血がたぎって来たぞ!セリカ
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