第60話
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はジンを賞賛したが、賞賛されたジンは逆にキリカを賞賛した。
「いえ………極みにはまだまだ程遠い。悔しいから、覚えていたらせいぜい鍛錬に励むとするわ。その時はジン、相手をしてもらうわよ。」
「へいへい。まったく、それ以上強くなってどうするんだか………」
「ほ、ほんとにそうですよ。」
「極みには程遠いって………どれだけ強くなるいうねん。」
「い、いい経験をさせてもらったかも………」
キリカの言葉を聞いたジンは呆れ、アネラスはジンの言葉に同意し、ケビンとエステルは疲れた表情で溜息を吐いた。
「さて………そろそろお別れのようね。この”第八星層”の”表”の試練もこれでようやく折り返し地点。更なる試練が待ち受けているからせいぜい覚悟しておきなさい。それでは………またいつの日か会いましょう。」
そしてキリカは光と共に消えた。
「まったく………相変わらず容赦がないヤツだ。」
「あはは………再現された人格とはとても思えなかったわね。」
キリカが消えた後ジンは溜息を吐き、エステルは苦笑していた。
「さてと………これでやっと次の領域に行けるようになったみたいや。さすがにヘトヘトやし、一端拠点に戻ってから周遊道の石碑を調べてみよう。」
「うん………さすがに疲れたわね。」
その後ケビン達は拠点に戻って休憩をした後、再び探索を再開した。そして新たに文字が光っていた石碑が指す人物―――リシャールを連れて、次なる領域―――鉄壁の砦に転位するとなんとそこはレイストン要塞で、探索の途中で現れたシード、カノーネを倒し、さらにモルガンも苦戦しながらもようやく倒した。
〜鉄壁の砦・大部屋〜
「フフ………少しばかり安心したぞ………これならば、万に一つの可能性があるかもしれんな………」
「それでは………最後に待ち受けるのはやはり?」
自分達に敗北し、地面に膝をついて呟いたモルガンの言葉を聞いたリシャールは尋ねた。
「うむ………お前達の想像する人物だ。………加えて、もう一人あ奴と同じ称号を持つ者も共にいる。」
「え…………それは一体………」
「う、嘘!?ま、まさか………!」
モルガンの言葉を聞いたクローゼは驚き、エステルは信じられない表情をした。
「………お前の想像通りの人物だ、エステル・ブライト。」
「う、嘘でしょう!?”あの人”と一緒なんて、どうしろってのよ〜!」
そしてモルガンの言葉を聞いたエステルは驚いた後、溜息を吐いた。
「だが、あやつらとて人の子。必ずや光明はあるであろう………乾坤一擲の覚悟で挑むがいい………」
「………承知。」
重々しい口調で語ったモルガンの助言にリシャールは静かに頷いた。
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