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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第59話
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も感動に目を潤ませて抱きついて欲しかったのかしら?」

「い、いや……そいつは遠慮しとくぜ。」

キリカの言葉を聞いて表情を引き攣らせて首を横に振った。

「さて………ケビン神父だったかしら。ここまで来たからにはもうルールは判っているわね?」

「ええ、察するにあなたが執事さんに続く『守護者』………次なる領域への道を塞いでいる『敵』っちゅうわけですな。」

「ふふ、正解よ。こんな悪趣味な舞台での勝負などあまり気は進まないけれど………まあ、そこは割り切るとするわ。」

ケビンの言葉に頷いたキリカは自分の武器を構えた!

「”偃月輪”………!」

「東方武術で使われる左右一対の飛び道具か………!」

それを見たアネラスとケビンは警戒の表情で呟いた。

「ジン………直接手合わせするのは数年ぶりかしら。悪いけど遠慮なく得物を使わせてもらうわ。」

「ま、元々”泰斗流”は無手だけの流派じゃないからな。得物を使わせれば門下一のヴァルターをも凌いだ”飛燕紅児”の実力………久々に見せてもらうとするぜ。」

「フフ………お望みとあらば存分に。」

ジンの言葉にキリカは不敵な笑みを浮かべて頷いた後、牛の姿をした獣人の戦士を2体召喚した!

「泰斗流門下―――キリカ・ロウラン。第二の”守護者”としてお相手を務めさせてもらうわ。」

配下を召喚したキリカは武器に闘気を纏わらせて宣言した!

「望む所よ………!」

「勝負だ、キリカ………!」

「………全力で行かせてもらいますっ!」

そしてエステルとアネラスはそれぞれ剣を構えて、獣人の戦士達に向かい、ジンはケビンと共にキリカに向かった!



こうしてケビン達はキリカ達との戦闘を開始した…………!



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