第58話
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〜隠者の庭園〜
「あ………」
「ケビンさん!」
「ケビン神父………祝賀会の時以来かな。」
ケビンに気付いたリースは呆け、エステルは明るい表情をし、リシャールは口元に笑みを浮かべて話しかけた。
「ええ………まさかあなたまで取り込まれてたとは思ってもいませんでしたわ。それに………プリネ姫達が取り込まれた時点で予想はしていましたけど、やはり貴方達も取り込まれていましたか、リウイ陛下。」
「フン………お前には正体を隠していた件等で色々と聞きたい事はあるが、今は後回しにしておく。」
「はは、すみません。………それにしても俺が倒れている間に随分メンバーが増えたようやな?………中にはごっつう霊圧やすざましい神気を感じる人達もいるけど………」
リウイの言葉を聞いたケビンは苦笑した後、セリカ達を見回した。
「うん。あの後、かなりの数の封印石を見つけて、解放したの。………その中のフィーナさんとサティアさんは”女神”。そしてセリカさんは”神殺し”。」
「んなっ!?また、”女神”が取り込まれたんかい!?しかも2柱も……!そ、それにあ、あんたが例の”神殺し”………!」
「こんにちは。私達の事は普通に接してもらっていいわよ?」
「はい。私達は敬ってもらうより、普通に接してもらった方がいいので。」
リースの説明を聞いて驚いたケビンに見られたサティアとフィーナは微笑み
「……………………セリカ・シルフィルだ。」
(フン。この者………道化を装り、本心を隠しているだの。)
(………なんでしょう?この方からすざましい”負”の気が………)
セリカは静かに呟き、ハイシェラは鼻を鳴らし、シルフィエッタは不安そうな表情で見つめていた。そしてリース達はケビンにとって初対面の者達の事を説明した。
「………………は、はは………なんかとんでもない事が連続で起こってんな…………(………帰った時の報告書にどう書けというねん!?死んだ人間や女神に加えて、過去の人物とか………!挙句の果てにフィーナさんは”空の女神”とも関わっている可能性があんねんから、どういう報告書けばいいねん………ホンマ………)」
事情や初対面の者達の事を知ったケビンは心の中で頭を抱え、大量の冷や汗を垂らしながら、苦笑し、そして気を取り直してリースに近づいた。
「ケビン………その、もう大丈夫なの?」
「ああ、よく寝たせいか気分爽快、絶好調って感じや。しかし、オレがくたばってた間に随分と進展があったみたいやな。」
「うん………」
そしてケビンはリースと共に振り返った。
「初めまして………ケビン・グラハム言います。どうやらオレらのことは一通り知っているみたいですね?」
「ええ、この”庭
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