第58話
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いた後、武器や道具の確認をし、そしてクローゼが石碑に触れてどこかに転移した。
〜???〜
「な、なんや………!?」
「王立学園………でも、この有様は………」
「い、色がなくて白と黒だけだよ!?」
ある場所――――ジェニス王立学園に転移して来たケビンは周りの白と黒しかない色を見て驚き、クローゼは不安そうな表情で呟き、ミントは混乱していた。
「無色の学舎………まさに文字通りってわけか。しかし悪い夢でも見てるような光景やな…………」
「ええ…………」
ケビンの言葉にクローゼは沈痛な表情で頷いた後、決意の表情になってケビン達に振り向いた。
「まずは学園内を一通り探索してみましょう。」
「ええ。もしかしたら何か仕掛けがあって、仕掛けを解いていったら色を取り戻して何か次の事がおこるかもしれませんね。」
「ああ、その可能性は高そうやな。王都と同じく、甲冑どもが徘徊しているみたいですから慎重に行きましょう。」
クローゼの提案にツーヤは頷いた後推測し、ツーヤの推測にケビンは頷いた後、仲間達と共に探索を開始した。探索をしているとある場所に動かないでいる甲冑を見つけ、その甲冑達を倒すと周囲の色が戻って来た。そして全ての場所に色が戻った後、旧校舎に行けるようになり、旧校舎に向かっているとある人物達と出会った。
〜無色の学舎・裏道〜
「へへっ………やっと来やがったか。」
青年の一人は不敵な笑みを浮かべて仲間達と共にケビン達の前から歩きながら近づいて来た。
「へ………」
「え………」
「お、お前ら………!?」
「な、なんでいるの〜!?」
青年達――――”レイヴン”のロッコ、ディン、レイスを見たケビンとクローゼは驚き、アガットは戸惑い、ミントは混乱した。
「へへ、思った通り、鳩が豆鉄砲喰らったような顔してやがるな。」
「ひゃはは!俺たちがここにいるのがそんないに不思議かい?」
驚いているケビン達を見たディンは不敵な笑みを浮かべ、レイスは大笑いしながら言った。
「誰や君達………オレ、見覚えないんやけど。」
一方ケビンは真剣な表情で尋ね
「”レイヴン”っていうルーアンを根城にしていたチンピラどもだ………準遊撃士の資格を取ったばかりのはずだが…………なんでこんな所にいやがる!?」
「ミントちゃんから話は聞いていましたけど、まさか遊撃士になるなんて………」
ケビンの疑問に答えたアガットはロッコ達を睨み、ツーヤは驚きの表情で見つめていた。
「フン、そいつは俺達の知ったことじゃない。気付いたらこの場所に『存在していた』だけだからな。」
「存在していた…………その言い方、ひ
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