第58話
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自分の言葉を聞いて表情を強張らせた後、苦笑しているケビンにリースは再度尋ねた。
「………………………ああ、約束する。女神の星杯でもなく……姉さんの名に賭けて誓うわ。」
その後ケビンはメンバーを編成し、ケビン、クローゼ、ミント、ツーヤ、アガット、ユリアのメンバーで探索を再開し、”第八星層”へ続く転位陣にのって、転位した。
〜第八星層〜
「ここは……ロマール池みたいですね。」
第八星層に仲間達と共に転位して来たクローゼは周囲を見て呟いた。
「エルベ離宮………リベール王家の離宮近くが再現されたわけか。連中が用意した以上、何かの仕掛けがあるはずや。まずは行ける範囲を全て調べてみるとしよう。」
そしてケビン達は第八星層の探索を開始し、探索をしばらく続けると今まで見つけた石碑とは別の石碑を見つけ、さらに石碑の文字盤が光っており、『”影の王”が告げる………これより先は無色の学舎。白き翼をともない文字盤に手を触れるがいい。』という文章を見つけた。
「これは………ヤツからのメッセージか。しかし白き翼って…………」
文章を読んだケビンが真剣な表情で呟いたその時
「ええ………我が末裔の事ですね。」
セレストの声が聞こえた後、セレストが姿を現した。
「へ………!?」
「始祖様………!?」
「ふふ………これは私の影のようなもの。本体は今も”庭園”にいます。力を取り戻した以上、このくらいの芸当なら何とか。」
驚いているケビン達にセレストは微笑みながら答えた。
「そ、そうですか。それはそうと………この石碑はもしかして。」
「ええ………”影の王”が創った領域に通じる『門』のようですね。そして『門』を通る為には特定の人物をともなう必要がある………各地に置かれた『扉』と似たようなルールかもしれません。」
「なるほど………」
「つまり、この先にいくためには私が同行する必要があるのですね?」
セレストの説明を聞いたケビンは考え込み、クローゼは尋ねた。
「ええ、そのようですね。おそらく、他の石碑にも似たようなルールがある筈………しかし、光っていない以上、今はそこに入るしかありません。」
「………わかりました。」
「それでは、御武運を。私は”庭園”にいるので何かわからないことがあったら声をかけてください。」
そしてセレストはその場から消え、いなくなった。セレストが消えた後、クローゼは静かな表情でケビンを見つめて言った。
「ケビンさん。私の覚悟は出来ています。先に進むつもりならいつでも仰ってください。」
「了解ですわ。準備がととのい次第、先に進むことにしましょう。」
クローゼの言葉を聞いたケビンは頷
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