第58話
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「―――ま、いいんじゃねえか?」
「そうね………そこまで言うんだったら。」
「………神官が自分の神の名を賭けるのだから、一応信頼性はあるわね。」
「ケビンさんが頼みごとなんて滅多にないような気がしますし。」
決意の表情のケビンの言葉を聞いたユリア、アガット、シェラザード、ファーミシルスは納得した様子で頷き、アネラスは苦笑し
「ま、ボクも構わないよ。」
「あはは………あたしは言うまでもなくかな。」
「僕も、ケビンさんの判断なら信頼できると思います。」
「わ、わたしも………!」
「うーん、レンは面白ければどっちでもいいわ。」
そして続くようにジョゼット達も次々と賛成の意見を言い、他の者達からも反論の言葉はなかった。
「ふふ、どうやら特に反対の意見はなさそうですね。」
「ああ、決まりのようだな。」
全員から反論の言葉がなかった事にクローゼの微笑み、ジンは頷いた。
「皆さん………」
全員の意見にリースは感謝している様子で全員を見回し
「…………おおきに。ここから先は、またオレがみんなを先導させてもらいます。改めて、よろしく頼みますわ。」
ケビンは静かに頷いた後提案した。
「うん、よろしくね!」
「僕達も出来る限り力を貸すよ!」
そしてケビンの提案にエステルとアドルはそれぞれ笑顔で答えた。
「ふふ………話もまとまったようですね。私の方は”第九星層”についてもう少し調べてみるとしましょう。もちろん、今までと同じく”方石”や”石碑”を通じてお手伝いをさせてもらうつもりです。」
「そういや………なんや今まで色んな所で助けてくれたみたいですね。おおきに、ホンマ助かりますわ。」
「………始祖様。本当にありがとうございます。」
「ふふ………そんなに畏まらないでください。私は『影』………本物のセレストの人格の一部を再現しただけの存在にすぎません。そしてこれは、かつて私に託された使命の続きでもあります。出来る限りの協力をさせてください。」
ケビンとクローゼに感謝されたセレストは微笑みながら答えた。
「おおきに。よろしく頼みますわ。……………リース………色々と心配かけて済まへん。でも、ここから先はどうかオレに任せてくれ。この通り、一生のお願いや。」
セレストの言葉に頷いたケビンは真剣な表情でリースを見つめ、頭を下げた。
「……………………一つ、約束して。」
ケビンの様子をリースは静かに見つめた後、呟いた。
「え…………」
「無茶をするなとは言わない。でも………姉様を哀しませることだけは絶対にしないって。」
「………っ…………はは………痛いところ突いてくるなぁ。」
「………約束、できる?」
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