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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第58話
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園”からリベル=アークで起きたことは一通り把握できましたから。しかし………どうやら今回の事件に関しては貴方が一番真相に近いようですね。」

「え…………」

セレストの言葉を聞いたリースは呆け

「ええ、多分そうやと思います。”影の国”というのがどういう物であるかはともかく………”影の王”については確かに心当たりがありましたわ。こんな真似をするヤツなんて正直、他には考えられへんですし。」

ケビンはセレストの言葉に頷き、苦笑しながら答えた。



「………………………」

「そ、それって………ケビンさんの知り合いなの!?」

ケビンの答えを聞いたリースは不安そうな表情をし、エステルは驚きの表情で尋ねた。

「はは………知り合いというか何と言うか。一つ言えるんは………相当タチの悪いヤツってことや。ズル賢く傲慢で………人を人とも思わないような冷血漢。ま、そんなロクデナシかな。」

「同感。エヴリーヌはそいつ、絶対許さない………!」

「ま〜、サティア様と昔のご主人様を争わせてどうなるかを楽しみにしていたらからね………あたし達としても黙っていられないわ。」

ケビンの説明を聞いたエヴリーヌとマリーニャは頷いた後それぞれ殺気を纏ったり怒りの表情になり

「な、なんだかとんでもないヤツみたいだね。」

「ふむ………ずばり聞くが、それは誰だい?」

ジョゼットは真剣な表情で呟き、オリビエは尋ねた。

「それなんですけど…………その答えは、もう少しだけ待っててもらえませんやろか。確信はあるんですけどイマイチ決め手に欠けましてな。多分、次の”第八星層”で確実なことが言えると思います。」

「フフ………なるほど、そう来たか。」

「………どうやら深い事情がありそうだな。」

「全く………またか。どうしてこう、男共は隠し事をしたがるのじゃ?」

ケビンの答えを聞いたオリビエは口元に笑みを浮かべ、ミュラーはケビンから視線を外して呟き、リフィアは呆れた様子で溜息を吐いた。

「フフ………リフィアの言う通り、本当に男性は隠し事が多いですね。…………あなた?(隠せていると思っていますけど、大間違いですよ?探索から戻って来た時のシルフィエッタ姫のあなたを見る目………あれはティナ達のようにあなたに恋し、慕っている目です。………探索中に”何か”ありましたね?)」

「…………………………」

リフィアの言葉に頷いたイリーナはすざましい何かの気を纏って凄味のある笑みでリウイを見つめ、見つめられたリウイは冷や汗をたらしながら黙り込んだ。



「ムシがいい頼みなんは判ってます。せやけど、確信が持てたら必ずお話しすると約束しますわ。空の女神と、星杯の紋章に賭けて。」

「ふむ………」


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