暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
8章〜守護者の試練〜 第57話
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「そ、そうだぜ………あの仮面どもの正体はあんたも知らないってことか?」

驚きの表情のアガットが続くように尋ねた。

「………残念ながら。閉じられていたこの世界にどうやって侵入したのか…………どうしてあなた方を取り込んで試すようなことをするのか………そしてどのようにして過去の方々を取り込んだのか………そのあたりの事情は現時点では私にも判りません。」

「参ったわね………」

「う、うーん………そこが肝心な所なのに。」

申し訳なさそうな表情で語ったセレストの言葉を聞いたシェラザードとジョゼットは溜息を吐き

「あれ?今、”過去の方々”って言ってたけど………それって、ラピス達??」

ある事に気付いたエステルは尋ねた。

「………確かに我々は皆、かつての姿で現れる事ができたから過去の人物という意味にも当てはまるな………」

「ええ………ティファーナ様を除いた皆様は既に生まれ変わっていますし…………」

エステルの疑問を聞いたティファーナとティナは真剣な表情で考え込んだ。

「あの………サティア様は………?」

そしてその時、シュリが不安そうな表情でサティアに尋ねたが

「………まだ”私”は彷徨っているわ………”2度目”の転生を求めて………」

「そうですか………」

「………”2度目”………だと?」

サティアの答えを聞いて肩を落とし、セリカはある事が気になり眉を顰めた。

「ええ………”1度目”の転生の時も貴方と愛し合ったわ………その時は”私”としてではなく、”ルナ=クリア”として。」

「な………に…………」

(なんだと!?)

「!!そ………ん………な………!!」

サティアの答えを聞いたセリカは呆け、ハイシェラは驚き、エクリアは驚いた後沈痛な表情になった。

「セレスト殿、”過去の方々”というのはやはり我々の事ですか?」

一方シルフィアは真剣な表情でセレストに尋ねた。



「………いえ。ナユタさんとノイさん。そしてアドルさんとフィーナさんです。」

「え!?」

「わ、私達が!?」

「………僕の冒険日誌が伝わっている事を聞いてまさかとは思ったけど…………」

「私達は世界ではなく、時を超えてしまったんですね…………」

セレストの答えを聞いたナユタとノイは驚き、アドルとフィーナは真剣な表情で考え込んでいた。

「で、でもさすがにそれはありえないんじゃ……!僕達の世界は大陸はそんなに広くないよ!?」

そしてナユタは慌てた様子で尋ねた。

「……………時の順番で言えばナユタさん達が最初で、アドルさん達がその次です。ただ、どちらにしても”女神(エイドス)”すらも現れていなかった時代のようです。」

「なっ………
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ