8章〜守護者の試練〜 第57話
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「時間を操る事とかどうやったらそんな技術を思いつくの〜!?」
セレストの説明を聞いていたオリビエは尋ね、ナユタは表情を引き攣らせ、ノイは混乱した。
「ええ、まさにその通りです。そして、その隙を作る為に私達封印機構が開発したのが”レクルスの方石”なのです。」
「………”方石”…………!」
「…………これの事ですか。」
説明を聞いていたシュリは驚いてリースを見つめ、リースは”方石”を取り出してセレストに見せた。
「ええ、それは”環”に頼らず直接”影の国”に干渉できる力を持っている唯一の端末です。本物のセレストは、それを通じて自らの人格の一部である『私』を”影の国”に侵入させました。そして『私』は、この”庭園”を拠点に”影の国”全体が機能不全に陥るよう、様々な干渉を仕掛けていったのです。その結果――――”環”の処理能力は一時的に低下し、計画を実行できる隙が生まれました。」
「ふぅん、なるほど……………」
「虚を衝き実を制する……武術の理にも通じる話ですな。」
「す、すごく綿密な計画だったんですね………」
「………正直、今の技術とは比べ物にならないですね………」
「かつてのゼムリアはどれほどの技術力を持っていたんでしょうね………?」
「どんな技術か凄く気になるな………」
話を聞いていたレンやジンは理解した様子で頷き、ティータとティオ、イリーナは驚き、ウィルは考え込んでいた。
「ふふ………運がよかったのもありますけど。そして―――”輝く環”が封印された後、私はこの場所で眠りにつきました。いつか”環”の封印が解けた時、後世の人々の手助けになるようにと。しかし―――その手助けはどうやら無用だったみたいですね?」
「あ、あはは………それこそ運が良かったのもあるんですけど………」
「はい、”輝く環”は破壊されました。僕達はそれを目にしましたし。」
「”環”を破壊した………ですか?一体どうやって………」
ヨシュアの話を聞いたセレストは驚いた様子で尋ねた。
「え?え〜と…………それはあたしがリウイと一緒にこの剣で壊したんだけど………」
「……………………ただの武器でたった2人で………?あ、ありえません…………”環”の絶対防壁は私達の技術でも破れなかったのに…………それこそ”神”が持つような超越した力が必要だと思うのですが…………」
エステルの説明を聞いたセレストは信じられない表情でエステルが鞘から抜いた神剣を見つめていた。
「えっと………この剣、ただの武器じゃないわよ?元はセリカとサティアさんの”約束”でできた”神剣”だから。」
「………俺とサティアの………?」
「え?じゃあ、もしかしてあの時リフィアが持ってきた神剣ってセリ
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