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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
外伝〜帝都の決別〜
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れ声を掛けた。

「……落ち着いて聞けよ。実は――――」

そしてクロウはクロチルダと共にヴァルカン達に事情を説明した。



「何だと!?」

「嘘でしょう!?メンフィルは僅か半日で貴族連合をそこまで追い詰めたの!?」

「な、なななななななななっ!?ク、クロチルダ様……!先程カイエン公と手を切ったと仰いましたが、これからどうなさるのですか……!?これでは”幻焔計画”が……!」

事情を聞き終えたヴァルカンとスカーレットは信じられない表情で声をあげ、デュバリィは混乱した様子でクロチルダに尋ねた。

「………オルディーネの修理も必要だから、”灰”が”蒼”との勝負の準備を整えるまでの間クロスベルに滞在するつもりよ。もはや”蒼”と”灰”の勝負を見届ける事だけに妥協しないと、今回の計画の目的すらも果たせなくなってしまうわ。だから貴女もこれ以上貴族連合に手を貸す必要はないわよ。―――負け戦に付き合わせてしまって悪かったわね。今回の失態は幾らメンフィルでもさすがにそう簡単に戦争には踏み切らないと高を括っていた私の落ち度よ……こんな事ならエリスとリィン君を攫うべきではなかったわ………”怪盗紳士”に加えて”結社最強”と恐れられていた”劫炎”と”黒の工房”から出向していた”黒兎”までも失ったのは余りにも痛かったわ………盟主(マスター)への報告や今後のメンフィルの”結社”に対する動きを考えると憂鬱だわ………」

デュバリィに謝罪したクロチルダは疲れた表情で肩を落とし

「グググググッ……!メンフィルに私達の計画を滅茶苦茶にされた挙句戦力も減らされたというのに、一矢も報いる事無く泣き寝入りをするなんて屈辱ですが、クロチルダ様がそう決めたのであれば仕方ありませんわね……っ!申し訳ございません、マスター……ッ!」

クロチルダに謝罪されたデュバリィは悔しそうな表情で唇を噛みしめて両手の拳を強く握りしめて身体を震わせていた。



「そう言う訳だからオレとヴィータ達はしばらくの間クロスベルに厄介になるが、お前らはどうする?」

「―――俺はこのまま残るぜ。この内戦は俺にとってもやり甲斐があるし、元猟兵として望む所だしな。」

「私も残るわ。クロスベルに行く気なんてないし、それに”鉄血”がいなくなった今、どうでもいいしね。」

「…………そうか。お前ら二人とも、満足な”結果”で終わるといいな。」

ヴァルカンとスカーレットの答えを聞いたオルディーネの中にいるクロウは重々しい様子を纏って答え

「フフ、リーダーもね。」

「アンタが俺達のリーダーで本当によかったぜ。―――達者でな、リーダー。」

「ああ、お前達もな。――――また会える日が来るといいな。」

二人に見送られながらクロチルダの転移魔術によって
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