暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
外伝〜帝都の決別〜
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「そ、そんな………”裏の協力者”の方々に加えて”蒼の騎士”までもが協力を打ち切るなんて……」
「お、俺達だけで正規軍とメンフィルに勝てるのか……!?」
「お、おのれ―――――ッ!どいつもこいつも……っ!」
「こ、公爵閣下……これからどういたしましょう……?」
クロチルダ達が去った事で領邦軍の兵士達がそれぞれ不安な思いを抱えている中、怒りによって身体を震わせているカイエン公爵に兵士は恐る恐る尋ね
「ええい、五月蠅い!今考える!!」
カイエン公爵は怒鳴った後考え込み始めた。
(フフッ………この調子ならば僕に頼る日がすぐにでも来そうだね……!)
その様子を陰から見守っていたヨアヒムは醜悪な笑みを浮かべていた。
〜エレボニア帝国西部・某所〜
クロチルダ達が貴族連合と決別して去ったその頃、西部で領邦軍の指揮を取っていたウォレス准将は部下から驚愕の報告――――メンフィル軍による帝都、カレル離宮襲撃、エリスやユーゲント三世達がメンフィルとオリヴァルト皇子達にそれぞれ奪還された事、そしてオルディスとバリアハートが制圧されてしまった事を聞いた。
「………まさか僅か半日で我らをここまで追い詰めるとはな……これがメンフィル帝国の”本気”か……フッ、”井の中の蛙”とはまさにこの事であろうな。今回の襲撃や陛下達が奪還された事が知られれば下手をすれば貴族連合から手を引く者達が現れるかもしれんな…………―――オーレリア将軍閣下とも今後の事について話し合わないとな。」
報告を聞き終えたウォレス准将は静かな笑みを浮かべた後、すぐに真剣な表情になった。
「そ、その………大変申し上げにくいのですが、現状オーレリア将軍閣下と接触する事は厳しいと思われます……」
「何?どういう事だ?まさか今回のメンフィルの襲撃によってオーレリア将軍閣下の身にも何かあったのか?」
「は、はい。実は――――」
そして兵士はウォレス准将にオーレリア将軍がメンフィル軍に投降した事やその経緯を説明した。
「………そうか。報告ご苦労。カイエン公と相談し、今後の方針が決まり次第すぐに指示を出す。お前は下がってよい。」
「ハッ!」
ウォレス准将の指示によって兵士はその場から去り
「……これも”風”の導きによるものというのか……?カイエン公が暴走して、愚かな事を仕出かさないとよいのだが……」
兵士が去った後ウォレス准将は重々しい様子を纏って呟いた。
〜帝都近郊〜
「お、戻って来たか。」
「リーダー、帝都の様子はどうだったの?」
クロチルダと共に転移魔術で現れたオルディーネに気付いたヴァルカンとスカーレットはそれぞ
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