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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
外伝〜帝都の決別〜
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トとオルディスの貴族街で破壊活動を行い、その際に貴族の当主の方々を処刑し……アルバレア公爵夫妻並びにナーシェン卿と閣下の細君を拘束したとの事です!」

「な――――――――」

「嘘でしょう!?」

「クソッタレ!幾らユミルやエリス達の件で貴族連合に対して相当な怒りを持っていたとはいえ、普通、”そこまで”するか!?」

表情を青褪めさせて身体を震わせながら報告した兵士の話を聞いたカイエン公爵は絶句し、クロチルダは信じられない表情で声をあげ、クロウは悔しそうな表情で声を上げた。

「お、おのれ……!直ちに全軍を持ってメンフィルに制圧されたオルディスとバリアハートを奪還させ、ナーシェン達を救出しろ!」

「なっ!?――――閣下!先程メンフィルの事は後回しにするべきだと言い、閣下もその意見に賛同したではありませんか!」

兵士に命令をしたカイエン公爵を見たクロチルダは血相を変えて反論したが

「黙れ!エレボニアの伝統ある”五大都市”のバリアハートとオルディスを薄汚い簒奪者共に奪われたままでなるものか!第一これも全て貴様ら”裏の協力者”共の無能さが招いた事!今回の失態の責任を取ってもらう為にも貴様らにも当然バリアハート並びにオルディス奪還に加わってもらうぞ!」

カイエン公爵は聞く耳を持たず、クロチルダを睨んで更に反論した。



「何ですって!?そういう領邦軍こそ、肝心な時に都市を守れずにむざむざと奪われてしまったのですから、そちらの失態なのではありませんか!?第一私達”裏の協力者”は内戦の”裏側”を担当する存在で、”表側”――――軍と真正面でぶつかり合って戦う存在ではないと最初に言いましたよね!?」

「き、貴様……っ!」

「お前ら、こんな非常事態に仲間割れとか何をやっているんだよ!?仲間割れなんてしていたら、(メンフィル)の思う壺だぞ!?」

互いに睨みあって言い争うクロチルダとカイエン公爵の様子を見たクロウは制止の声をあげ

「か、閣下………まだ最悪の報告は残っているのですが、続けてもよろしいでしょうか……?」

兵士は表情を青褪めさせてカイエン公爵を恐る恐る見ながら問いかけた。


「まだあると言うのか!?今度は何だ!?」

「ハ、ハッ!オルディス襲撃の報を知ったオーレリア将軍閣下がオルディス奪還の為に兵達を率いてオルディスに向かったとの事ですが…………将軍閣下達はユーディット様の呼びかけによって、メンフィル軍に降伏し、武装解除をして投降したとの事です……!」

「何ですって!?あの”黄金の羅刹”が戦う事なく、降伏したって言うの!?」

「な――――ユーディットがだと!?それは(まこと)なのか!?」

更なる驚愕の報告を聞いたクロチルダは信じられない表情で声をあげ、
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