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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第10話
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「ハアッ!?エヴリーヌが!?―――って、ホントにいるわね……フフッ、プリネには本当に色々と世話になってしまったわね。」
セレーネの話に驚いたサラ教官はカレイジャスの機体の上で絶えず矢を放ったり魔術を発動して次々と領邦軍を撃破し続けているエヴリーヌを見つけると目を丸くし、苦笑し始めた。
「陛下達も全員無事に救出しました!総員、速やかにカレイジャスに乗り込んでください!」
「はいっ!」
クレア大尉の号令を合図にアリサ達は次々とカレイジャスに乗り込み
「あれ……エヴリーヌは乗らないの!?」
エヴリーヌが未だ戦い続けている事に気付いたエリオットは心配そうな表情でエヴリーヌに問いかけた。
「エヴリーヌはカレイジャスが飛び立つまで雑魚共を殺し続けてあげるから、さっさと乗って!カレイジャスが飛び立ったらエヴリーヌは転移魔術で帰るからいらない!」
「で、でも……」
エヴリーヌの答えを聞いたエリオットは戸惑いの表情をしたが
「迷っている暇はないわ!それにガレリア要塞の時に見たでしょう?生身で自動操縦の正規軍の兵器を圧倒するエヴリーヌを。むしろ心配するのは領邦軍の方よ!さっさと乗り込みなさい!」
「は、はい!」
「そなた一人に殿を務めさせてすまぬ、エヴリーヌ……!」
サラ教官に急かされてカレイジャスに乗り込み、ラウラは申し訳なさそうな表情でエヴリーヌを見つめた後カレイジャスに乗り込んだ。
「なっ!?い、いかん!へ、陛下達が……!おのれ……絶対に奴等を逃がすな――――!!」
アリサ達と一緒に乗り込む様子のユーゲント三世達を確認した領邦軍の司令官は焦りの表情で指示をした。
「だから無駄ぁ!!」
「ががっ!?」
「ギャアアアアアアッ!?」
撤退を阻む為にカレイジャスに突撃して行く機甲兵だったが、エヴリーヌによって次々と撃破され続けた。
「―――オリビエ!プリネからの伝言!リウイお兄ちゃん達がパンダグリュエルを襲撃する前にオリビエの妹を連れて自力でパンダグリュエルからの脱出を始めたリィンが、さっきヴァリマールにオリビエの妹と一緒に乗り込んでそのままパンダグリュエルから脱出してユミル方面に向かっているって!」
「何ですって!?」
「!!そうか……!リィン君がアルフィンを……!何から何まですまない、エヴリーヌ君……!」
全員がカレイジャスに乗り込んだ後最後に乗り込もうとしていた
殿
(
しんがり
)
を務めているサラ教官はエヴリーヌの伝言に驚き、オリヴァルト皇子は明るい表情をした後サラ教官と共にカレイジャスに乗り込んだ。そして全員が乗りこむとカレイジャスは離陸を始めた。
「い、いかん!このままでは陛下達が……!撃ち落せ―――ッ!何と
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