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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第10話
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「そ、そんなっ!?どうしてそこまでするのですかっ!?」
フィーの口から出た驚愕の事実にユーゲント三世は絶句し、セドリック皇太子は悲痛そうな表情で声を上げた。
「――――それが”戦争”による”報復”だからだよ、セドリック。市民達に危害を加えられていないだけ、まだマシな方だ。それに”百日戦役”の時と比べればメンフィルは良心的だよ。”百日戦役”でリベール軍の反撃によって劣勢に陥ってしまったエレボニア帝国軍は”報復”としてリベールの都市の一つ――――ロレント市を襲撃して、ロレントに住まう多くの罪なきリベールの民達を虐殺したのだからね。」
「それは…………」
重々しい様子を纏ったオリヴァルト皇子から語られた答えにセドリック皇太子は複雑そうな表情をし
「……それと陛下達にとってお辛い報告がまだあります。メンフィルは本日中にリィン・シュバルツァーを救出する為に”パンダグリュエル”を制圧し、同時にカイエン公によってパンダグリュエル内に幽閉されているアルフィン殿下を拘束するとの事です。」
「!!」
「なっ!?”パンダグリュエル”を制圧し、しかもアルフィン殿下を拘束するですって!?一体何故何の罪もないアルフィン殿下を……!」
アルゼイド子爵から語られた驚愕の事実にユーゲント三世は目を見開き、信じられない表情で声を上げたレーグニッツ知事は唇を噛みしめた。
「―――あくまで推測になりますが、アルフィン殿下自身に今回のメンフィルとエレボニアの戦争の責任を取らせるつもりかと思われます。ユミルに避難したアルフィン殿下の身柄を確保する為にアルバレア公爵が雇った猟兵達がユミルを襲撃し、更に貴族連合の手の者がエリスを誘拐した事がメンフィルがエレボニアとの戦争を決めた一番の原因かと思われますので。」
「そ、そんな…………アルフィンは何も悪くないのに……!」
サラ教官の推測を聞いたセドリック皇太子は悲痛そうな表情をしたが
「――いや、自分の身柄が狙われているとわかっていて他国領であるユミルに避難し、そのままテオ達に匿われ続け、何の対策も取らなかったアルフィンにも落ち度がある。自分の身を狙って貴族連合がユミルを襲撃する可能性は十分に考えられたはずだ。」
「父上…………」
ユーゲント三世の正論を聞くと複雑そうな表情をした。
「………失礼ですが、陛下はシュバルツァー卿とはお知り合いなのでしょうか?父達と違い、シュバルツァー卿をファーストネームで呼んでおられますが……」
「シュバルツァー家は皇帝家縁の貴族だという話は聞いておりますが……」
「うむ。―――”アルノール家”の男児はトールズで学ぶのが代々の習わしでな。私はその時にテオと出会い、友人同士になった。」
「ちなみに私も例外なくトー
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