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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第9話
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たセドリック皇太子は辛そうな表情をした。
「―――わかっている。先程バルヘイム宮がメンフィル軍に爆撃された所は私達も目撃した。だが今はメンフィルと戦争状態に陥った事に嘆く事よりもこれからの事について考えるべきだ。――――”カレイジャス”を外で待たせています。父上、領邦軍が来ない内に脱出しましょう。」
「………わかった。アルゼイド、すまないが気絶したプリシラを運んでもらってもいいか?」
「承知。」
「え……なっ!?」
「プリシラ皇妃殿下……!?陛下、皇妃殿下に一体何があったのですか……!?」
ユーゲント三世の指示にアルゼイド子爵が頷いたその時、床に寝かせてあるプリシラ皇妃に気付いたラウラは驚き、ユーシスは血相を変えて尋ねた。
「母上はバルヘイム宮を爆撃を見た時にショックで気絶したんです……」
「そうか……」
セドリック皇太子の話を聞いたオリヴァルト皇子は重々しい様子を纏い
「ま、帰りを考えると気絶していた方がいいかもしれないね。」
「……そうね。」
フィーの言葉にサラ教官は静かな表情で頷いた。
「……カレイジャスまで私達が護衛致します。脱出の際はお世話係の皆さんもそうですが、陛下達も気をしっかり持つように心がけてください。」
「え?それは一体どういう事でしょうか?」
「…………………」
クレア大尉の言葉にセドリック皇太子が首を傾げている中、ある程度察しがついていたユーゲント三世は目を伏せていた。
その後オリヴァルト皇子達はユーゲント三世達と共に離宮からの脱出を開始した。
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