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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第9話
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チッ、魔物の分際で猿真似をするとは生意気な……!」
「本物程ではないとは言え、変身した人物の能力を複製するとはある意味どんな相手よりも手強い相手だな……」
「そだね。もしあの時”光の剣匠”やサラとかに化けられたら、結構苦戦していただろうね。」
「やれやれ……まさか”影の国”で戦った魔物と現実で戦う羽目になるとは思わなかったよ………この調子だと彼と相対した時は”影の国”で現れた魔物や”聖典”に乗っているような大悪魔が私達を阻むかもしれないね。」
戦闘が終了するとマキアスとユーシスは今までの疲労によって息を切らせ、ラウラの言葉に頷いたフィーは真剣な表情をし、オリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた。
「まさか”D∴G教団”まで関わってくるなんてね………ったく、ただでさえ厄介な状況なのに、更に厄介な奴まで現れたわね……!」
「ええ……ここで討伐できなかった事は痛かったですね………」
「―――色々と考える事はあるが、今は陛下達の救出が先だ。行くぞ。」
サラ教官とクレア大尉がそれぞれ厳しい表情で考え込んでいる中、アルゼイド子爵は仲間達を促し、オリヴァルト皇子達は扉を開けて”式典の間”に突入した!
〜式典の間〜
「え…………」
「貴方達は……!」
オリヴァルト皇子達が式典の間に突入するとセドリック皇太子は呆け、レーグニッツ知事は驚きの表情でオリヴァルト皇子達を見つめていた。
「父さん、無事だったか!?」
「ああ……陛下共々ね。」
「よかった……元気そうで何よりだよ。」
マキアスは安堵の表情でレーグニッツ知事に近づいた。
「ああ……心配をかけたみたいだな。フフ、どうやらお前の方は一回り成長できたようだが。」
「か、からかわないでくれ……」
レーグニッツ知事の称賛の言葉にマキアスは照れ
「父上、ご無事で何よりです。セドリックも元気そうだね。」
「はい、兄上もよくぞご無事で……!」
オリヴァルト皇子の言葉に頷いたセドリック皇太子は明るい表情でオリヴァルト皇子を見つめていた。
「……よくぞ来てくれた。先程リフィア皇女達がエリス嬢を救出した後にお前達が来たという事は……もしや、メンフィルの襲撃に便乗して私達を救出しに来てくれたのか?」
「はい。メンフィルと交渉した結果、エリス嬢を救出する為に結成されたリフィア殿下達の部隊の同行は許可されませんでしたが私達がメンフィルの作戦に便乗して父上達を救出する事は許されましたので。」
「そうか…………」
「あ……………そうだ!兄上、バルヘイム宮がメンフィルに……っ!」
オリヴァルト皇子の話にユーゲント三世が重々しい様子を纏って頷いている中、ある事を思い出し
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