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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第8話
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「”D∴G教団”……レン姫の過去を聞いた際にプリネ達の口から出た外道の集団か……!」

「……君も近衛兵達のように”亡霊”と化したという事だね。―――それで、エレボニア帝国に一体何の用で、面識もない初対面の私達の前に何故現れたのだい?」

「まさか中にいる陛下達に危害を加えてはいないだろうな……!?」

クレア大尉の言葉を聞いたラウラは厳しい表情でヨアヒムを睨み、オリヴァルト皇子は目を細めて問いかけ、アルゼイド子爵も続くように全身に膨大な闘気を纏って問いかけた。

「ああ、中にいるエレボニア皇帝達には何も危害を加えていないから、安心していいよ?むしろ君達には彼らを救出して彼らと共に内戦終結に向けて活動してもらった方が、僕にとっても都合がいいんだよ。」

「何だと?」

「あたし達がユーゲント陛下達を救出して、陛下達と共に内戦終結に向けて活動する事がどうしてあんたにとって、都合がいいのよ?」

ヨアヒムの話を聞いたユーシスは眉を顰め、サラ教官はヨアヒムを警戒しながら問いかけた。



「フフ、今回のメンフィルの襲撃と報復に加えて君達に自分達の”切り札”であるセドリック皇太子を含めたエレボニア皇族達まで奪われた事で大義名分を失い、追い詰められた貴族連合が藁にも縋る思いで僕――――教団の”真なる叡智”に頼る機会を待っているんだよ!」

「セドリックが貴族連合の”切り札”だって……?」

「教団の”真なる叡智”―――”グノーシス”ですか……!」

「……なるほどね。”貴族連合”を”ルバーチェ”のようにあんたの手駒にするって事ね。それでアンタは貴族連合を手に入れてどうするつもりなのよ!?」

ヨアヒムの話を聞いてセドリック皇太子が貴族連合の”切り札”である事が気になったオリヴァルト皇子は眉を顰め、ある事を察したクレア大尉は目を見開いて厳しい表情をし、サラ教官は怒りの表情で問いかけた。

「フフッ、決まっているじゃないか。我等が教団の崇める御子――――キーア様が”真なる神”としてクロスベルに降臨した今、キーア様とキーア様をお迎えした僕達の”スポンサー”と合流する為の手土産だよ!」

「世迷言を……!」

(”D∴G教団”の”スポンサー”………―――――エオリア達の話にあった”IBC”の”クロイス家”ね……!)

「それ以前に”真なる神”とか意味不明だし。というかその”キーア”とか誰?」

嬉しそうな表情で語ったヨアヒムをラウラとサラ教官は厳しい表情で睨み、フィーはジト目で呟いた。



「フフ、君達がキーア様の事を知る意味はないから悪いがこれ以上は教えてあげられないよ。それと貴族連合を手に入れたい理由は他にもあってね……そのもう一つの理由とは七耀教会がまやかしで創った存在――――”
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