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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第7話
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様程の逸材をメンフィルが手に入れられない事は少々残念だな。――――いいだろう。貴様のその策、有効に活用させてもらう。その代わり先程の話通り奴等が現れた際、貴様に説得してもらうぞ。」

ユーディットの答えにキュアが呆けている中、ヒーニアスは静かな笑みを浮かべた後すぐの表情を戻して話を続けた。

「かしこまりました。ですがその前に妹を自室まで送ってもよろしいでしょうか?妹を自室に送り次第、すぐに戻りますので。」

ヒーニアスの答えに安堵の表情をしたユーディットはヒーニアスに会釈をした。

「そのくらいなら構わん。そこのお前とお前は二人を護衛しろ。」

「「ハッ!!」」

その後二人はメンフィル兵達に護衛されながら移動を始め

(何とかメンフィルにカイエン公爵家の存続を許す余地ありと判断してもらえる切っ掛けを作れた上、”黄金の戦王”と面会できる機会を作れたわね…………この身を捧げてでも絶対に彼との交渉を成功させないと……!)

キュアと護衛のメンフィル兵達と共に移動し始めたユーディットは決意の表情をした。



〜同時刻・アルバレア公爵城館〜



「ほ、報告!メンフィル軍の別働隊が屋敷内に突入して来ました!」

「な、何ぃっ!?」

同じ頃アルバレア公爵は兵士からの驚愕の報告に血相を変えて声をあげ

「ほ、報告!貴族街を陣取り、戦闘を開始したメンフィル軍が貴族の方々の家に突入し、貴族の当主の方々を次々と殺害しているとの事です!」

「何だとっ!?おのれ、薄汚い簒奪者どもが……っ!オーロックス砦からの援軍はまだ到着しないのか!?」

更なる驚愕の事実に驚いたアルバレア公爵は怒りの表情で怒鳴った。



「残念ながらオーロックス砦からの援軍は来ない。」

するとその時青年の声が聞こえると同時にエフラム率いるメンフィル兵達が部屋に突入してきた!

「!!!」

「メ、メンフィル軍……!」

「公爵閣下!お逃げ下さい!」

「うおおおおおっ!!」

エフラム達の登場にアルバレア公爵が目を見開いたその時、領邦軍の兵士達はエフラム達に襲い掛かったが

「甘い!!」

「グアアアアアアアッ!?」

「ギャアアアアアアッ!?」

「む、無念…………」

エフラムが槍で薙ぎ払うと、一撃で全員絶命した!



「…………あ………………」

兵士達の絶命にアルバレア公爵は呆然とし

「”アルバレア公爵家”現当主ヘルムート・アルバレア。メンフィル帝国領ユミルの破壊、放火、騒乱並びに領民虐待、ユミル領主シュバルツァー男爵夫妻傷害の疑いにより貴様を拘束する。―――拘束しろ。」

「「ハッ!!」」

「なっ!?やめろ!私を誰だと思っている!?誇り高き
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