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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第7話
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。”」

ユーディットの説明に感心した様子で聞いていたヒーニアスはユーディットにとって予想外の答えを口にした。



「え……それはどういう事でしょうか?」

「貴様の先程の弁論を評して、本来ならまだ秘匿情報である情報を教えてやる。―――オルディスを含めたラマール州は”六銃士”によって建国される”クロスベル帝国”に贈与される事になっている。」

「ええっ!?ラマールがクロスベルの!?い、一体何がどうなっているのですか!?」

「…………”通商会議”の時から予想していましたが、やはり”六銃士”とメンフィル帝国は繋がっていましたか…………―――ヒーニアス殿下。大変勝手な嘆願にして殿下にお手数をかけてしまうと思われますが、私と”六銃士”の一人―――”黄金の戦王”ヴァイスハイト・ツェリンダー殿との面会を手配して頂けないでしょうか?」

ヒーニアスの話にキュアが混乱している中、ユーディットは落ち着いた様子でヒーニアスを見つめて問いかけた。

「ほう……よりにもよって”黄金の戦王”を選ぶとは中々目の付け所がいいな。―――いいだろう。先程見せた貴様の見事な弁論やその才能を評して、”黄金の戦王”との面会を取り計らってやる。」

「ありがとうございます。ヒーニアス殿下の寛大なお心に心から感謝致します。それとヒーニアス殿下。先程兄の要請によって、オーレリア将軍率いるラマール領邦軍が正規軍との戦闘を中断してこちらに向かっているとの報告が入りました。」

「フン、その程度の事貴様に言われなくても予想している上、既に対策も取ってある。”黄金の羅刹”がオルディス奪還に向かっている事はこちらにとっても都合がいい……”黄金の羅刹”もついでに討ち取ってくれる。」

「…………殿下。もしよろしければ、私の考えた策を実行して頂けないでしょうか?その策ならば、オーレリア将軍達を戦う事なく降伏させる事も可能です。」

「ユ、ユーディ!?一体何を……」

「ほう……?――――言ってみろ。」

「その策とは―――――」

ユーディットの申し出を聞いたキュアが驚いている中、ユーディットの申し出に興味を持ったヒーニアスは続きを促し、ユーディットはヒーニアスに自分が考えた策を伝えた。



「―――なるほど。確かにそのやり方なら、労せずオルディス奪還の為に来る領邦軍を無力化できるな。しかし一つ疑問がある。何故貴様は故郷や家族を裏切ってまでそこまでする?」

「先程も口にしたように、母の助命とカイエン公爵家の存続、妹の未来の為……そしてこれ以上父の野望に巻き込まれた者達が血を流さない為です。その為ならば、私は心を鬼にします。」

「ユーディ…………」

「我らメンフィルやクロスベルに媚を売って、自身の望みを叶える為か…………フッ、貴
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