第10話
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ことを言うつもりは毛頭ないよ。君達が、君達なりに”正義”を追求している姿………それが目に見える形で市民に示される事が重要だと思うのだ。」
「あ………」
「クロスベルにもまだ”正義”が存在している………そう信じられるきっかけを市民に与えるという事ですね。」
「その通りだ。ふふ、その意味ではあのクロスベルタイムズの記事も非常に有意義だと言えるだろう。まだまだ未熟な警察の若者が時に失敗しながらも”正義”を求めて奮闘する姿………面白がる者もいるだろうが否定的な市民は少ないはずだ。温度差の違いはあっても………皆、君達に期待しているのだよ。」
「……………………………」
ディーター総裁に微笑まれたロイド達はそれぞれ黙って考え込んでいた。
「ふふ、どうやら興にのって一席ぶってしまったようだな。―――本題に戻ろう。端末室への立入りを君達に許可する話だったね。」
「あ………はい、そうして頂ければ。」
「どちらに行けば許可がいただけるのでしょうか?」
「ふむ、そうだな………私も端末室には入れるから案内してもよかったんだが………あいにくこの後、色々予定が立て込んでいてね。」
「すみません。本当にお忙しいところを………」
「なに、気にしないでくれ。しかしそうだな………ならばスタッフの誰かをここに呼ぶとしようか。」
申し訳なさそうな表情をで謝罪するエリィに微笑んだディーター総裁が答えたその時
「―――その必要はありませんわ。」
女性の声が聞こえた後、一人のスーツ姿の女性が部屋に入って来た――――――
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