第10話
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事も多いんでしょうね。」
「うーん、できればこっちの記事も諦めてくれるといいんだけど………」
ティオやエリィの話にロイドは考え込みながら頷いたその時
(ロイドお兄さん。)
(レン?どうしたんだ?)
レンが小声でロイドに声をかけ、声をかけられたロイドは不思議そうな表情で訊ね返した。
(あの秘書さんがIBCから現れた後に新聞記者が現れた………これって本当に偶然かしら?)
(へ……)
(それと昨日レンがリーシャお姉さんに別れ際にどうしてあんなことを訊ねたのかや昨夜のレンのヒントも考えたら、今回の事件の”真相”がわかるかもしれないわよ?)
(昨日レンが別れ際にリーシャに訊ねた事と昨夜レンが俺に出したヒント……?)
レンの問いかけを聞いたロイドは昨日の出来事を思い返した。
……リーシャお姉さん、一つ聞きたい事があるのだけど、いいかしら?
ええ、いいわよ。何が聞きたいのかしら?
マクダエル市長をプレ公演の主賓として迎えるという事は、当然客席も凄くいい所を用意しているのよね?
ええ、貴賓席を用意したわ。
ちなみに貴賓席の位置は?
え?一番高くて見やすい場所だけど………
それと貴賓席というからには一般の人達の席から独立した場所にあるのよね?
ええ、そうだけど……それがどうかしたのかしら?
ううん、ちょっと気になっただけだから気にしないで。
その脅迫状が”囮”で本命がいる可能性もあるでしょう?例えばアルカンシェルの新作の公演に”イリア・プラティエでない誰かが暗殺された場合”、この場合の犯人は真っ先に誰が思い浮かばれるかしら?
「(!!もし、本当にそれが”真相”だとしたらマクダエル市長を狙うアーネストさんの動機は一体何になるんだ………!?エリィの話だとマクダエル市長からは大切にされているのに……まてよ?何故、アーネストさんが去ったすぐ後にグレイスさんが現れたんだ?………仮にグレイスさんがアーネストさんを何らかの理由で探っていたとして………………IBCに運営資金の相談…………脅迫状………囮の可能性………――――!!)…………………」
(うふふ、あの様子だと少なくてもあの秘書さんが今回の事件に関わっている事は気づいたみたいね。)
今までの情報を頭の中で整理してある仮説を思い浮かんだロイドはアーネストやグレイスが去った場所を真剣な表情で黙って見つめ、ロイドの様子をレンが興味ありげな表情で見つめた。
「おい、ロイド。また、コソコソと小嬢と相談しているけど、今度はなんだ?」
するとその時、ロイド達の様子に気付いたランディは
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