妖精vs.冥府
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「戦争だぁ!!冥府の門は一人残らずぶっ潰してやる!!」
医務室からギルドのリクエストボードやらがある場所へと移動した面々。そこでは今、怒り狂っているナツさんをウォーレンさんたちが必死に押さえ付けている。
「落ち着けナツ!!」
「みんな同じ気持ちだ!!」
「離せこの野郎!!ぶん殴るぞ!!」
「もう殴られてるけどな」
あのまま医務室にいては、せっかくフリードさんたちにマスターがウソをついたのに、ナツさんの怒り具合でそれがバレてしまうと判断し、大急ぎでここにやって来たのだ。ポーリュシカさんに追い出されたのも、一つの理由ではあるけども。
「仲間がやられたんだ!!黙ってらんねぇ!!今すぐ突撃だろ!!じっちゃん!!」
腕をブンブン振り回すナツさん。彼の意見には本当はみんな賛成したい。しかし、ある問題が立ち塞がっている以上、できないのが現実なのだ。
「それに異論はない。だが情報が少なすぎる」
「冥府の門・・・目的もわからんが、本部の位置は評議院ですらわからない」
以前話したように、冥府の門にはベールに包まれているところがたくさんある。だから、いかに仇を取りたくてもどうやって取ればいいのか悩んでしまうのが現状だ。
「そうだよナツ!!相手の場所がわからねぇってのに、どうやって突っ込むんだよ!!」
「んなの、他の闇ギルドに聞けばいいだろ!!」
「他の闇ギルドの本部はどこにあるんだよ!!」
「知るかよ!!」
「じゃあ、どこにも突っ込めねぇだろ!!」
突破口が見出だせずにさらにイライラを募らせていくナツさん。どうすればいいのかなぁ。
「一つわかってるのは、狙いは評議院ってことね。現評議院だけでなく、元評議院まで狙ってる」
ERAを襲って爆破したのも、ヤジマさんを狙ったのもすべては何か理由があるから。その理由が何かはわからないけど、彼らに繋がる手がかりはこれくらいしかないか。
「だったら、元評議院のとこにいけば、向こうから来るってことじゃねぇか?」
「しかし、元評議院の住所は秘匿情報。知るものはいない」
グレイさんがいい案を出してくれるのだが、すぐにその作戦が実現不能な点を突かれる。
「なんで?」
「住所が知られたら、悪者が報復に来ちゃうでしょ?」
「なるほど〜」
ハッピーの疑問にシャルルが説明する。セシリーもわかっていなかったらしく、説明したシャルルを尊敬の眼差しで見つめている。
「手詰まりか・・・」
「いいや、そうでもないよ」
険しい表情で酒樽を抱えているカナさん。すると、一人の男性が彼女の見える位置に姿を見せる。
「ロキ」
その男性はルーシィさんの星霊であるロキさん。彼はルーシィさんに呼ばれなく
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