第一幕その八
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「私達は」
「私がそうなる時があれば」
「ジョージの時もあるし神宝の時もあるし」
二人も見て言います。
「今はカルロスがそんな感じだね」
「言われてみればそうかな」
カルロスは恵梨香に言われて確かにそうではないかと考えました、確かに自分が今は一番あれこれしようと言っているからです。
「今は僕かな」
「そうじゃないかしら」
「僕が思うにジョージが実働部隊で神宝が考えてナターシャがまとめて」
そしてというのです。
「恵梨香が和ませ役で僕はムードメーカーかな」
「それそれっていうのね」
「そんな感じかな」
こう恵梨香に言うのでした。
「普段はね、そしてオズの国ではね」
「どうなっているかしら」
「いつもドロシーさん達と一緒に遊んだり冒険していて」
「ドロシーさん達がなのね」
「僕達のリーダーになってるかな」
「そうなるかしら」
「うん、僕はそう思うけれどね」
こう恵梨香に言うのでした。
「あくまで僕の思うところだけれどね」
「そうなのね」
「それでね」
さらに言うカルロスでした。
「僕達の間ではリーダーはその都度変わるね」
「その場によって」
「そんな感じかな」
「私達はそれぞれのタイプがあって」
「それに合わせてリーダーが決まってるかな」
「いつも決まってるのじゃないのね」
「僕もナターシャが僕達のリーダーかなって思った時もあるけれど」
それはといいますと。
「その都度違うからね」
「私別に皆に指図しないわよ」
ナターシャ本人の言葉です。
「そういうことしないから」
「そうだよね」
「僕は気付いたことを皆に言ってるだけで」
神宝も言います。
「思ったことの場合もあるけれど」
「僕はまず自分が動けが信条だからね」
今度はジョージです。
「身体を動かいてね」
「私は皆に優しくしなさいって」
最後に言ったのは恵梨香です。
「お祖母ちゃんやお母さんに教えられてるから」
「そうだよね、皆それぞれのタイプがあって」
「リーダーはね」
「いないね、いつも決まってる子は」
カルロスはまた恵梨香に答えました。
「僕達の間では」
「そうなるわね」
「まあそういうグループだよ、僕達は」
「リーダーは常に変わる」
「強いて言うならドロシーさんかな」
くすりと笑って言ったカルロスでした。
「僕達のリーダーは」
「あの人なのね」
「一番よく一緒に冒険して」
それにというのです。
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