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第二十三話 要塞を建設します。
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い配分が要求されるので、彼にはうってつけだろうというブラッドレー大将の思惑である。
統合作戦本部に呼ばれたドーソンは、思いがけない大役に喜々としてそれを受け入れた。
それと並行して、ブラッドレー大将にはやることがあった。統合作戦本部は全部署の統括を行うが、艦隊の編成や新鋭艦の開発など具体的な業務になると、それらは、各課で行うこととなる。
要塞建設という歴史史上初の試みが行われている今、あらゆる分野での改革もこの機会にやってしまいたいし、やれる風潮になってきていた。
この際、適正な人材を本部に入れて、今この時期に一気に同盟の戦力を活性化することが急務であった。ブラッドレー大将はそう思っていたし、これについてはシャロンからも改革案が上がってきてもいた。
ブラッドレー大将はその人材として、アレックス・キャゼルヌ大佐を選抜し、シャロン・イーリス大佐、そしてヤン・ウェンリー中佐を抜擢したのであった。
ついでながら、ヤンは第五次イゼルローン要塞攻防戦の後の7月に少佐から中佐に昇進していた。
ところで、自由惑星同盟軍組織は、統合作戦本部の下に、後方勤務本部、技術科学本部、防衛部、査閲部、経理、人事、教育、情報、戦略、衛生、施設、憲兵・・・等々実に様々な部署が集まってきている。
新国家ならともかくとして、曲がりなりにも150年以上続いている国家となると、それぞれの機構は硬直化して改革を喜ばない風がある。既得権益を奪取されるのではないかと戦々恐々とし、反抗に至るのは自明の理であろう。先に述べた「やれる風潮になってきた。」とはいっても、まだまだ反対の根っこは張り巡らされている。
それをブラッドレー大将は百も承知していた。かといってそれぞれの部から有識者などを入れた委員会を立ち上げたとしても、それぞれが双方をけん制しあい、つぶしあい、議論だけで終わってしまうこともまた、自明の理である。
だが、ここにブラッドレー大将は古い歴史書に埋もれそうなある規定を見出し、それを引っ張ってきて白日の下にさらしたのだ。
即ち自由惑星同盟軍軍特務条項第8条。
『統合作戦本部長ハソレゾレノ部署長マタハ最高評議会ノ過半数ノ賛同ヲ得タ場合ニハ臨時特務組織ヲ設立スル事ガデキル。』
同条項第8条2項。
『同組織ハ全テ統合作戦本部長ノ下ニテ運用サレ、自由惑星同盟軍全機構ハ之ニ服スルモノトス。』
同条項第8条3項。
『本組織ハ1年間ヲ持ッテ失効スル。但シ失効マデニ第1項ニオケル賛同ヲ再度得タ場合ヲ除ク。』
というものであった。
これは、帝国と同盟が初めて接触し、ダゴン星域会戦が始まる前になって、軍の組織を強いリーダーシップのもと、全機構が一致団結して運用されるべく制定されたものであったが、その後ずっと適用もされず、分厚い
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