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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十三話 要塞を建設します。
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はどう?』
「中佐になって、巡航艦の艦長になって、猛訓練をしているわ。その傍らいろんな人と話したり、歴史を研究したりしているみたい」

 ここのところ、ラインハルトは栄達した後に、帝国全土を掌握することに備えてなのか、軍事のみならず、政治、財政、歴史、文化といった幅広い蔵書を読み漁り、かつそれらに詳しい専門家の講演などを聞いたりしているようだった。その傍ら、イゼルローン要塞にいる優秀な人材をピックアップしにかかってもいた。
 原作においての同時期に、軍事だけに特化していた時とはえらい違いである。このあたりは幼少のころからのイルーナ、アレーナの教育のたまものであっただろう。

『そのうちヘーシュリッヒ・エンチェンの単独航海が始まるわよね。猛訓練はそれに備えてというわけか。本人は自覚はしていないだろうけれど』
「そういうことよ。さて、私も訓練に戻らなくては」
『期待しているわよ。早く大将になってラインハルトを補佐してあげて』
「彼が元帥にならなければ、意味がないけれどね」

 そう言いながらイルーナは通信を切った。


巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェン 艦長室
■ ラインハルト・フォン・ミューゼル中佐
 駆逐艦の艦長から巡航艦の艦長か。順調な出世だが、俺の本懐は艦隊を指揮しての艦隊戦を展開したいのだから、それまでは通過点でしかない。だが、これもまたいい機会だ。前回エルムラントU同様、巡航艦の特性を知り尽くし、かつ兵たち一人一人をわかるようになろうと努力しなくてはな。
 副長にワーレン少佐がやってきた。以前は女性士官学校に勤めていたとかだが、中々堅実な人柄だ。俺としてはキルヒアイスが副長になってくれればよかったんだが、まぁいい。ワーレンと3人でよく話すようになった。そこにイルーナ姉上やフロイレイン・ティアナやフロイレイン・フィオーナが加わって、時には遅くまで飲んだりしている。なかなかにぎやかだ。この間はそこに要塞駐留艦隊の副官だったフロイレイン・レインという女性も加わった。イルーナ姉上の知己だそうだ。

 ちなみに、イルーナ姉上はかなりの酒豪かと思いきや全然飲めないのだそうだ。アルコールを受け付けない体質らしい。いつになく恥ずかしそうにそう言ったので、皆が大笑いした。一方で、フロイレイン・ティアナとフロイレイン・フィオーナはかなりの酒豪だ。俺とほぼ同い年なのに、二人とももう酒を飲んでいる。未成年なのにだ。これには驚いた。特にフロイレイン・フィオーナはどう見ても優等生のタイプなのだがな。

 昨日は、アイゼナッハという補給艦隊の艦長を紹介された。俺は驚いた。なぜなら、彼は初めから終わりまで一言もしゃべらなかったのだ。俺と会ってうれしいのか悲しいのかどうかさえ分からなかった。こんな奴初めてだ。だが、時折見せる表情から、こいつが
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