第五十問走れ明久
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獣を召喚する。
「その言葉そのままそっくり返しますよ小山さん」
姿を表すと同時に後ろにいた2体の召喚獣が前にいた2体の召喚獣を倒した。
「……あなた達……一体何を……」
「遅いよ吉井君もう少しで負けるところだったんだよ」
「いいじゃない……こうして間に合ったんだから」
奥にいた二人は如月さんと桐ヶ谷さんが変装し紛れ込んでいたみたいだ。
「さてこれで逆転したね小山さん……」
「点数は低くても吉井君の操作技術があるから勝ち目は薄いですよ」
如月さんの言う通り僕の操作技術があれば点数が低くても小山さんを倒せる。しばらく睨みあった後小山さんは静かに降参した。
Cクラスとの戦いから4日がたった。来週の月曜日に明久達は、Aクラスに挑む事となっている。Fクラスは作戦のためCクラスと教室を入れ替えた後Eクラスを倒し教室を入れ替え、現在Eクラスの教室にいる。雄二は一人教室で作戦をまとめていた。もうすぐAクラス戦、雄二にはどうしても勝たなければならない理由がある。それを考えた瞬間手元にある紙に目がいく。Cクラスとの戦いの後小山から渡された紙だ。紙にはただ一言『笹本一真に気を付けろ』と書かれていた。Cクラスのでの作戦には少しおかしな事があった。あの作戦を思い付くにはFクラスの内部に精通していなければならない。つまりあの作戦はFクラスの内部あるいはFクラスと親しい関係である人物にしか考えられないようなものだ。そしてこんな作戦を思い付く人物は一人くらいしか雄二には思い付かない。
ーーAクラスの笹本一真
恐らくAクラスとの戦いは荒れる。雄二が時計を見ると既に七時を回っていた。雄二は荷物をまとめると教室を後にした。
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