第五十問走れ明久
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Cクラスとの戦い開始なら三時間が経過した。Fクラスは籠城しCクラスの生徒を削っている。雄二の作戦はこの籠城を何日も続け相手に嫌気が差したところを和平交渉に持ち込む事だ。その為には今の状態を何日も続ける必要がある。しかしCクラスの圧倒的な点数の差に少しづつFクラスは押し込まれ始めていた。
学園長室
ここでは新聞社の取材のために明久と高城達が準備をしていた。
「今日の取材の担当をさせていただく八神恭一郎と申します」
「よろしくお願いします」
八神から取材について説明を受ける明久。そのとき突然
学園長室の窓から誰かが入ってきた。ムッツリーニだ。
「ムッツリーニ何でこんな時間に………もしかして戦争?」
今は授業中、そんな時間にここにいるということはそれしか考えられない。
「………Cクラスと戦っているが状況は最悪、多分俺たちに勝ち目はない」
さすがにバカな明久でもこれなら戦争に気づく。そう考えたムッツリーニは明久に状況を話す。
「ムッツリーニ僕も行くよ!!」
取材をほったらかして戦争に参加する明久。学園長室には八神と一真、高城にババァが残されていた。
「これで良かったのですか?一真お坊っちゃま」
「西田さん、お坊っちゃまは止めてください。鈴の兄とはいえそんな呼ばれかたをされる関係ではないでしょう」
八神いや、西田にお坊っちゃまよびをやめるように促す一真。
「それにしても笹本君の作戦通りにみんな動きますねまるで掌で踊るように」
「面白いのはここからです……作戦を最終段階に移行しましょう。多分明久達は来週Aクラスに挑むでしょう………そこで仕掛けます」
学園長室を後にした僕はムッツリーニとともに屋上に向かっていた。ムッツリーニの話だとCクラスの代表である小山さんは屋上にいるらしい。
「来たぞ!!」
屋上に続く階段には三人のCクラスの生徒がいた。
「……明久!!」
僕がムッツリーニの足に乗るとムッツリーニは僕を蹴り飛ばすように足を伸ばす。勢いのついた僕の体は三人の頭上を飛び越える。着地した僕は後ろには目をくれず屋上に向かう。
「吉井を止めろ!!」
「待ちやがれ!!」
「……Cクラス西宮優人、日向憐、竜ヶ崎陸人に勝負を申し込む」
「?!お前ら戻れ!!」
「西宮優人、竜ヶ崎陸人敵前逃亡により戦死!!」
向こうは僕を深追いして二人が自滅した。これならムッツリーニでも十分時間が稼げそうだ。僕が屋上の扉を開けると五人の生徒がいた。もちろん小山さんもいる。
「吉井……姿を見なかったけどどこにいたの?」
「私用で取り込んでたんだよ小山さん」
「なるほどね……でも今さら来たところでFクラスの勝利は無いわよ……ここまでこれたことは誉めてあげるけどこの人数を一人で相手にできるとは思ってないわよね」
そういって護衛の四人が召喚
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