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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第5話
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――ッ!!」
「う、うわああああぁぁぁぁっ!?」
パントの号令によって士気を上げたメンフィル軍は怒涛の勢いで領邦軍に襲い掛かり、メンフィル軍の勢いに領邦軍は恐怖の表情で悲鳴を上げていた。
「おのれ……っ!まさか宣戦布告もせずに、攻めて来るとは卑怯者共が……!クッ……オーロックス砦からの応援はまだか!?」
自軍が圧倒されている事に唇を噛みしめた領邦軍の司令官は焦りの表情でオーロックス砦からの援軍を待っていた。
〜オーロックス砦〜
一方その頃、メンフィル軍の襲撃を知ったオーロックス砦に詰めている領邦軍は次々と機甲兵や戦車に乗り込んで北クロイツェン街道で起こっている戦闘の援軍に向かおうとしていた。するとその時砦に巨大な影が覆った!
「ん……?」
「空が急に暗く……まさか雨か……?―――え。」
「な―――――」
突如暗くなった空を不思議に思った領邦軍が空を見上げると何と、オーロックス砦の上空には合成儀式によって生み出された”戦略級”の魔物――――”歪竜”である”ペルソアティス”が滞空し、口に膨大なエネルギーを溜め込んでいた!
「な、なななななな、なんだあれはっ!?」
「り、りりりりりりり、”竜”!?」
「い、いかん!退避!退避――――――ッ!!」
”ペルソアティス”に気付いた領邦軍はオーロックス砦から逃亡し始めたが時すでに遅く、”ペルソアティス”は口から高純粋魔力が込められたエネルギーを解き放った!
「――――――!!」
「あ―――――」
「女神よ―――――」
”ペルソアティス”が放ったエネルギー波の威力はあまりにも凄まじく、兵士達の悲鳴をも掻き消してオーロックス砦を呑み込み、エネルギーが消えるとオーロックス砦は”消滅”してオーロックス砦があった場所は巨大なクレーターになっていた!
〜南クロイツェン街道〜
一方その頃、北クロイツェン街道での戦闘の援軍に向かった影響で見張りの兵士しかいないという南口の街道の物陰にはエフラム率いるメンフィル軍の騎馬隊が隊列を組んでいた。
「エフラム様、斥候の報告では南口に待機している領邦軍は北口での戦闘の援護に向かい、見張りの兵士達しかいないそうです。また”歪竜”によるオーロックス砦の”消滅”も確認したと先程報告にあがりました。」
「―――わかった。総員、これより作戦を開始する!今こそ同胞を傷つけた愚か者達に俺達メンフィルの怒りを思い知らせてやるぞ!!」
デュッセルの報告を聞いたエフラムは槍を掲げて号令をかけ
「イエス、マイロード!!」
「オォォォォォオオオオォォォォ――――――ッ!!」
エフラムの号令に応えたメンフィル兵達はそれぞれの武器を空
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