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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第3話
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は………………」

「………………彼らも”士官学院生”―――つまりは”兵の見習い”です。いつかは経験する事ゆえ、”社会勉強”として”経験”させて頂けないでしょうか?」

エイリークの正論にオリヴァルト皇子が反論できない中、アルゼイド子爵が真剣な表情で問いかけた。



「……例え人を殺す覚悟があったとしてもいざ実際に殺せば、ショックを受け、”足手纏い”になる可能性が十分に考えられます。参加する士官学院生全員が近衛兵達を殺しても平気でいられると保証できるのですか?」

「……それに関してはこちらが厳密に選び、その者達を同行させますし、学生達を参加させる事が不可能ならば私とオリヴァルト皇子、クレア大尉が同行してリフィア殿下達と協力して近衛兵達を討ち取る所存ですのでご心配には及びません。」

ゼトの問いかけに対し、アルゼイド子爵は静かな表情で答えたが

「幾ら言葉を並べた所でエレボニア帝国との戦争の総指揮官を務めているリウイ祖父上が判断した以上、同行の許可は出せません。」

「そ、そんな……」

エイリークは不許可の言葉を口にし、その言葉を聞いたセレーネは悲痛そうな表情をした。



「―――ですが、エリスさんを救出した後ならばそちらの好きにして構わないと仰っていました。」

「え…………それはどういう事でしょうか?」

しかしエイリークの口から出た意外な答えにセレーネは呆けた表情をして問いかけ

「……もしかしてエリス君を救出した後ならば、我々が独自にカレル離宮に突入して、父上達を救出しても構わないという事でしょうか?」

「あ……っ!」

オリヴァルト皇子の推測を聞いたセレーネは明るい表情をした。

「ええ。エリスさんの救出後、そちらにエリスさんの救出成功を伝えるとの事です。―――明日の12:00。その時刻が作戦開始の時刻です。作戦開始後帝都近郊を警備している貴族連合の飛行艇を全て撃墜しますので、その際にそちらに連絡を差し上げますのでそちらで何とか自力でカレル離宮の上空まで向かって下さい。エリスさんを救出した際、エリゼからそちらに連絡を差し上げるように手配するとの事です。」

「……了解しました。メンフィル帝国の寛大なお心に心から感謝いたします……それでは私達はこれで失礼させて頂きます。」

その後メンフィル兵に預けていた自分達の武装を返却してもらったオリヴァルト皇子達は”カレイジャス”に戻って事情を説明し、ユーゲント三世達を救出する明日に備えてそれぞれ休み始めた。



そして翌日。メンフィル帝国軍はエリスの救出とエレボニア帝国に対する”報復”をする為に帝都ヘイムダル、翡翠の公都バリアハート、海都オルディスを同時に襲撃していた……!
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